野村総合研究所(NRI)の平均年収はどのくらい?初任給は?

野村総合研究所(NRI)はSIerとシンクタンクの二つの側面を持った企業です。近年急成長中のIT業界の企業であるとともに、大学生に人気のコンサル事業を手がけていることもあり、就活生からの人気は常に高いです。今回はそんなNRIの平均年収や初任給などの待遇面に関する情報をまとめてみました。企業選びの一つの指標としてご活用ください。

平均年収

NRIの有価証券報告書から抜粋した過去5年間の平均年収のデータです。

2015年度:1,156万円
2016年度:1,151万円
2017年度:1,166万円
2018年度:1,222万円
2019年度:1,235万円

国税庁の令和元年民間給与実態統計調査結果によると、正社員の平均年収は503万円のため、一般的な企業より待遇は圧倒的に良いと言えるでしょう。有価証券報告書は平均勤続年数などのデータや企業研究をするうえで参考になる経営課題の情報なども記載されているので、企業研究をする際は有価証券報告書も見ておくことをおすすめします。

初任給

NRIの初任給は応募コースによって異なります。応募コースは総合職とエリア総合職があり、エリア総合職は福岡か札幌勤務で職種はシステムエンジニアのみとなります。
総合職(2019年3月実績)
大学卒 221,500円
修士了 251,500円
博士了 299,500円

エリア総合職(2019年3月実績)
大学卒 221,500円
修士了 241,500円

令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況によると大学卒の初任給は男女平均21万200円となっており、総合職、エリア総合職ともに大学卒の平均よりも高い初任給となっています。大学院修士課程修了は男女平均23万8900円のため、同様に総合職とエリア総合職は平均より高いです。

年齢ごとの平均年収

年齢ごとの平均年収についてですが、口コミサイトを参考にすると、NRIは主任まで年功序列で給料が上がっていき、毎年50万~100万ほど給料が上がっていくそうです。役職は総合職→専門職→副主任→主任→上級専門職となり役職内でもステージが分かれており、ステージによって基本給が決まります。主任(学部卒で9年目、院卒で7年目)になると年収1000万に到達し、主任の一番上のステージの場合は年収1200万に到達します。早い人は30代前半以降(学部卒12年目、院卒10年目以降)で上級専門職に到達し、年収1300万を超えるそうです。その後も成果を上げていった人は上席、主席と昇進していきます。上席は部長クラスで年収は2000万を超えるそうです。

福利厚生

総合職とエリア総合職で福利厚生の待遇は独身寮の有無以外は同じ待遇です。休日・休暇は土曜・日曜(完全週休2日制)、祝日、年末年始、暑中休暇(連続1週間)、リフレッシュ休暇(連続1週間)、年次有給休暇、産前・産後休暇、マタニティ休暇、介護休暇など土日祝日は休みになる上に仕事とプライベートを維持しやすい環境が整っています。NRIの有給休暇の平均取得日数は2018年度実績は15.3日で、これは厚生労働省が発表している平成31年就労条件総合調査の平均有給休暇取得日数の9.3日よりも多く、一般的な企業よりも有休を取得しやすい環境といえるでしょう。
また、福利厚生に関しては独身寮(総合職)、住宅手当、財形貯蓄、各種社会保険、全国各地とハワイの保養所などがあり、一般的な福利厚生の制度は整っていると言えるでしょう。

業界平均、同業他社との比較

続いて、IT業界の平均年収とNRIの同業他社との比較を行います。今回はNTTデータ、富士通と年収、初任給のデータを比較します。
IT業界の平均年収は446万円とされています。NRIの平均年収は1235万円なので、業界平均よりも待遇ははるかに良いと言えます。
下記は同業他社との待遇を比較したデータになります。

NRI NTTデータ 富士通
従業員数 6,353 11,515 32,568
平均年収(2019年度) 1,235万円 834万円 804万円
大学卒初任給 221,500円 222,020円 225,000円
修士了初任給 251,500円 251,520円 240,000円

同業他社と比較すると初任給は大きな差がありません。従業員数が最も少ないことも要因の一つになっている可能性はありますが、平均年収は同業他社の約1.5倍となっています。このことからもNRIはトップクラスの待遇を誇っていると言えるでしょう。

野村総合研究所に就職するためには

ではNRIに就職するためには何をすればいいのでしょうか。NRIは大手日系企業と異なり、2月から本選考のエントリーが始まり、4月中旬にはエントリーを締め切ってしまいます。そのため、ほかの企業がエントリーを開始する3月1日に合わせて行動していると企業研究などの対策を練る時間が足りなくなる場合があります。そのため、NRIへの就職を少しでも考えている方はなるべく早め、3年生の夏、もしくはそれ以前から就活対策をしていったほうがいいです。具体的には企業研究や自己分析だけでなく、選考のあるインターンシップへの参加や早期選考を行っている企業の面接を受けるといいでしょう。面接やグループディスカッションを経験し、場慣れすることで、初めて面接に臨むときよりも落ち着くことができます。また、インターンシップに参加することで早期選考の案内や選考ステップの免除といった特典がある企業もあります。NRIもインターンシップ参加者に早期選考の案内や選考ステップの免除を実施しているそうなので、NRI志望者はインターンシップへ参加するといいでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回はNRIの待遇面に関する情報をまとめてみましたが、年収や福利厚生はあくまで企業選びの一つの指標でしかありません。自分が何をやりたいのか、やりたくないのか、どういった価値観をもっているのかなど、自己分析等で理解を深めつつ様々な観点から企業を選んだほうが企業とミスマッチになる可能性は低いです。就活生のみなさまが各々納得のいく就職活動になることを心より願っています。

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