就活のエントリーシートで「ゼミ」「研究会」での活動について記述する欄が用意されている場合がありますよね。「大学の単位のためにゼミに入っただけ」「これといった成果をあげられていない」という理由で、何を書いたら良いかわからない学生も多いのではないでしょうか?今回はゼミ活動の経験を就活のES(エントリーシート)や面接で効果的にアピールする方法について解説します。

- ・就活のES(エントリーシート)で面接官が知りたいこと
- ├研究内容が業種や仕事に関係なくてもOK
- ├大切なのはテーマよりも経験やプロセス
- └嘘は書かない
- ・エントリーシートから面接へつなげるためのふたつのポイント
- ├ポイント①研究内容は一言で簡潔にまとめる
- └ポイント②ゼミでの体験を仕事でどういかしたいかを伝える
- ・面接でよくされるゼミについての質問
- ├ゼミについての質問①ゼミでの研究内容について簡単に説明してください
- ├ゼミについての質問②なぜその研究テーマを選んだのですか?
- └ゼミについての質問③ゼミで苦労したことは?
- ・面接で思う存分アピール
- ├面接では詳しい説明で補足する
- ├雑談につながるようなエピソードを盛り込む
- └楽しそうに話す姿は好印象
- ・ゼミに入ってない人・ゼミを途中で辞めた人はどうすればいい?
- ├ゼミに入っていなくても就活で不利になることは少ない
- └大学で学んだことや他に力を注いだことを書けばOK
- ・まとめ
就活のES(エントリーシート)で面接官が知りたいこと
研究内容が業種や仕事に関係なくてもOK
就職活動で使用するES(エントリーシート)では、「大学生活」でのさまざまなことについて聞かれます。企業ごとにアピールする文章を変えることができる志望動機や、「ゼミでの経験」や「研究(論文)内容」など、頭を悩ませる内容も多いですよね。
理系の学生が研究系の職種を受けるなど、自分の研究テーマに通じる企業を受けるときは、思う存分研究内容を書けばすればいいでしょう。しかし文系の学生は、「この企業と私の研究内容は全く関係ないけど書く意味あるのかな?」「研究内容が業種に関係ないから落とされたりするかも…」なんて考えてしまうこともあると思います。
大切なのはテーマよりも経験やプロセス
でも心配する必要はありません。研究内容が業種や仕事に関係なくても、問題はないです。専門知識が必須の職種でない限り、企業は研究内容をそれほど重視していないものです。 内容よりも研究過程、つまりその人がゼミでどのような経験を積んできたのかをみようとしています。そしてその経験が、今後自分たちの企業の戦力となり得るのかを判断するのです。
面接官にどれほど良い経験を積んできたのかをアピールするために、研究テーマで嘘をついたり、話をでっちあげる必要はありません。ゼミでの経験やどんなことを学んだのかということに焦点を当ててみましょう。
嘘は書かない
研究内容や研の成果に自信が持てない人もいるかもしれません。しかしゼミの成果や体験について誇張したり、嘘をつくのはよくありません。
大げさに話したり、嘘をついても、面接官には「事実を話していないな」と感づかれることが多いです。事実を話していないことがバレると「誠実な人間でない」という印象を持たれてしまいます。
大切なのは成果や研究内容ではなく、「どんな姿勢でゼミに参加していたか」「ゼミで何を学んだか」ということです。成果にこだわらずに、自分の学んだことに自信を持ってありのままを正直に語りましょう。
エントリーシートから面接へつなげるためのふたつのポイント
ポイント①研究内容は一言で簡潔にまとめる
まずはゼミの研究内容を簡潔にまとめましょう。実際、記入欄はそこまで幅をとっていないでしょうし、研究内容については一言くらいで説明するのが適切です。そして「研究過程でどのような発見があったか」を、簡潔にまとめて書きます。
簡潔でないと、何十人何百人のエントリーシートを読んでいる人事の人は疲れてしまいます。つまらない文章を読むのも苦痛なのに、新入社員を選ぶ責任も伴えば一苦労のはずです。興味をひかせるような内容や企業に絡めた文章にすると、「ぜひ面接で会って話を聞いてみたい」と思わせることができます。
【例】
イギリスの児童文学について研究しました。昔から現代に伝い継がれているマザーグースの詩にはどのような特徴があるのか、日本のわらべ歌との比較をまとめています。研究していくうちに、昔から大切にされているものにはある特徴があることに気づきました。それは御社の理念にも通じる点があると思います。
これを自分が人事の人になった気分で読んでみると、「研究で得たものはなんだろう?」「わが社の理念のことをしっかり理解しているな」と気になってきませんか?エントリーシートで大切なことは、「会って話をしてみたい」と思わせることです。
ポイント②ゼミでの体験を仕事でどういかしたいかを伝える
研究テーマを、企業の事業内容や仕事に合わせるのが難しいこともあるでしょう。その場合は、研究過程で得た体験を伝えましょう。それを仕事に関連付けることができれば、いいアピールになります。
【例】
・毎日図書館に通い続け、目当ての文献や研究に必要な資料を見つける努力をしました。こうした努力の経験を、社会人生活でもいかしたいです。
・フィールドワークでは各地に足を運びました。持ち前のフットワークの軽さを営業の仕事でいかしたいと思います。
以上のような体験なら、多くの研究内容でも応用できるのではないでしょうか? ここでは「東京から資料を求めて兵庫まで通いました」「朝の9時から夜の10時まで、ずっと資料をまとめていました」など、具体的な表現を意識して実際の大変さがわかるように書きましょう。
面接でよくされるゼミについての質問
ゼミについての質問①ゼミでの研究内容について簡単に説明してください
企業の採用担当者はこの質問で、就活生の説明能力やプレゼン能力をみたいと思っています。いかにわかりやすく、興味深く説明できるかがポイントとなります。
専門用語を使いすぎると、知らない人には理解しづらくなるので注意してください。そのテーマについてまったく知識がない人でも理解できるようにわかりやすく説明することを心がけましょう。
ゼミについての質問②なぜその研究テーマを選んだのですか?
面接の担当者はこの質問から、学生の興味や関心を知りたいと思っています。興味・関心から企業との相性や職種への適性を見極めたいと思っている場合もあります。
企業の事業内容や力を注いでいる分野などをリサーチしておき、ある程度親和性のある理由、関連が感じられる理由をあげるといいかもしれません。
ゼミについての質問③ゼミで苦労したことは?
面接官はその学生が、「うまくいかない状況でどのように対処するか」「困難をどう乗り越えるか」などについて知りたいと思っています。仕事ではトラブルや困難はつきものです。困ったことが起きた時に、簡単に投げ出したり適当にやり過ごしてしまうような人では困るからです。
トラブルや困難にもめげずに粘り強く努力したことや、自分なりに解決策を考えて工夫したことなどを具体的に話せるようにしておくといいでしょう。
面接で思う存分アピール
面接では詳しい説明で補足する
面接ではどうすればいいのでしょうか?エントリーシートは限られたスペースしかありませんが、面接では思う存分自分のことを話すことができます。
面接では、研究内容にさらに詳しい説明を加えてみましょう。恐らく、面接官も含めて研究事項に一番詳しい人は自分です。どんな研究をしているのかを詳しく説明すると、内容が馴染みのないものでも理「しっかりゼミで研究をしてきているな」と感じ取ってくれます。
雑談につながるようなエピソードを盛り込む
真面目に勉強や研究に取り組んでいたことをアピールするために、自分なりに工夫したことや努力したことを盛り込むといいでしょう。
「最後まで続ける努力」や「フットワークの軽さ」なども、実は会社が求めている人材でもあります。「どこからどこまで行ったのか」を書くことで、私も実際にありましたが、「○○では何を食べましたか」など雑談が入るかもしれません。
楽しそうに話す姿は好印象
そして面接では、肩の力を抜いて、楽しく話すことを心がけてください。興味のあることについて、楽しそうにイキイキと話す姿は好印象です。面接官の興味を引くことができるでしょう。
ゼミに入ってない人・ゼミを途中で辞めた人はどうすればいい?
ゼミに入っていなくても就活で不利になることは少ない
ゼミに入っていないことを後ろめたく感じている人や、ゼミを途中で辞めてしまった人もいるでしょう。就活で不利になりそうだからと隠したくなる気持ちもわかりますが、ゼミに入っていたかどうかが、採用・不採用に大きく影響するケースはほとんどありません。
大学で学んだことや他に力を注いだことを書けばOK
最近では研究や論文を書かなくても卒業できる大学もあるので、ゼミに入らないことや気が変わって途中でやめることはそれほどめずしいことではないのです。研究については答えられなくとも、大学で学んでいたことや他に力を注いだことを話せば問題ありません。
しかし就活ではゼミについて聞かれることが多いのは事実です。参加しなかった人や途中で辞めた人は、他にもっとやりたいことがあったなど前向きな理由が語れるよう準備しておく必要があります。
まとめ
面接では、いかにわかりやすく物事を伝えられるかを見られています。「ゼミでの経験をどのように面接官に伝えるか」は、「どんな面白い話ができるか」と言い換えることもできます。
面接官からしたら興味のないゼミの内容を、興味を持たせるように伝えること自体が試験内容なのです。ゼミの内容は気にせず、「自分はこんなに面白い研究をしたのだ」「ゼミで得た経験は御社で活かすことができる」「社会でも必要な能力を得た」と伝えることが採用への一歩になるのです。
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