理系の学生はもちろん、文系の学生からも人気の高い製薬会社。高い倍率のなか採用を勝ち取るためには、しっかりとした業界研究と就活対策が欠かせません。ここでは人気の製薬会社の特徴や、製薬会社の主な仕事内容、就活対策について紹介します。

- ・製薬会社について
- ├製薬会社とは?
- ├労働環境は?
- └薬価改定により国内市場ではマイナス成長
- ・人気の製薬会社と特徴
- ├武田薬品工業
- ├アステラス製薬
- └大塚製薬
- ・製薬会社の主な職種と就活対策
- ├研究職
- ├開発職
- ├MR
- └事務
- ・製薬会社を志望するならやっておくべき就職対策
- ├英語力は必須
- ├必要な資格はあるの?
- └インターンシップに参加しておこう
- ・最後に
製薬会社について
製薬会社とは?
医薬品の開発・製造・販売を行うのが製薬会社の主な仕事内容です。新薬の開発だけでなく、すでにある医薬品の改良や、後発医薬品(ジェネリック)の製造・販売も手がけます。
製薬会社の主な売り上げは、病院などで処方される医療用医薬品で、一般用医薬品の売上は10%程度に留まります。
労働環境は?
レジャーや飲食などのサービス業のように、景気に左右されにくいため業績は安定しています。また、大手企業であれば福利厚生面も充実しており、給与も高い水準である場合が多いです。
そのため、新卒採用の倍率は高く、正社員として就職するのは狭き門になっています。しかし、医薬品業界を取り巻く状況も変わりつつあります。社員の待遇が今日明日に大きく変わることはないと思いますが、今後の医薬品業界の動向・展望を注視したほうがよさそうです。
薬価改定により国内市場ではマイナス成長
2018年4月の薬価改定により、薬価が大幅に引き下げられました。その影響により、日本の医薬品市場の縮小が加速し、各社危機感を持っています。
その結果、人員削減を進める、海外展開に舵を切り始めるなど、各社構造改革を急いでいます。外資系の製薬会社でも、日本への投資を縮小させるなどしており、今後の日本の医薬品市場の動向が懸念されています。
人気の製薬会社と特徴
人気の製薬会社の特徴を紹介します。各社共通しているのはグローバル化が進んでいることと、理系学生限定の研究職は非常に難関であることが挙げられます。
武田薬品工業
社長を始めとした役員のほとんどが外国人であることから、グローバルな企業であることがわかります。今年に入ってからもアイルランドの製薬会社を買収・子会社化するなど、世界的な展開が進んでいます。
新卒採用でも研究職においては、英語での研究発表が選考に含まれていたり、ビジネスレベルでの英語力が必要とされていたりするなど、英語でコミュニケーションを取れることが前提となっているようです。事業では、主力製品をはじめとした医薬品の売上が好調で、勢いに乗っています。
アステラス製薬
アステラス製薬も武田薬品工業と同じく、主力製品をはじめとした関連製品の売上が好調です。海外での売上も順調で、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなどの地域でも躍進しています。
女性の管理職が多く、産休・育休制度が充実していることから、女性が働きやすい企業と言われることもあります。男性から見ても、残業が少なく給与水準も高いなど、働きやすい企業として知られています。
大塚製薬
医薬品事業と食品事業の両輪で展開しているのが、大塚製薬の最大の特徴です。健康を意識した食品と治療薬の2つで、健康を守り、病気を治すという「トータルヘルスケア」を掲げています。
医薬品事業よりも、ポカリスウェットやカロリーメイトなどの食品事業で知られている大塚製薬ですが、実は売上の7割以上を医薬品が占めています。海外の製薬会社の買収や、共同開発なども積極的に行っており、世界的に活躍する新薬の開発に注力しています。
製薬会社の主な職種と就活対策
製薬会社の主な4職種の仕事内容と、就活対策を紹介します。
研究職
仕事内容
合成、分析がメインの業務となります。薬の合成実験や結果の分析、新薬の成分分析など、研究と一言にいってもさまざまな内容をこなします。大学の研究室と同じくチームで研究をすすめるので、理系学生には馴染みのある環境ともいえそうです。
就活対策
製薬会社の研究職には国内外の理系のトップクラスの学生が集まります。研究分野で優秀なだけでなく、海外の企業と共同開発する機会もあることから、英語ができないと採用される可能性は低いようです。
教授推薦で入るというルートもあるので、担当教授に製薬会社とのパイプがあるのなら相談してみるといいでしょう。インターンシップに参加して、社員の人に覚えてもらうもの効果があるかもしれません。
開発職
仕事内容
開発職が行うのは、おもに臨床試験です。臨床試験とは開発された発売前の新薬を、実際に人に投与し、効果が得られるか、副作用が起きないかといったことを確かめます。臨床試験で得られたデータをまとめたり、医療関係者とコミュニケーションを取ったりする機会も多いので、さまざまな能力が問われます。
就活対策
研究職と同じく、理系のトップクラスの学生が集まり、英語力も問われるため就職は超難関です。担当教授の推薦やインターンシップへの参加など、やれるだけのことはやってみましょう。
MR
仕事内容
MRとは「医薬情報担当者」のことです。製薬会社では自社の医薬品を販売・流通させる、営業職の役割を果たします。医師に自社製品を処方してもらうために、病院や診療所を訪問し情報提供します。当然薬学に関する知識が必須となるので、新人研修で、みっちり薬学を勉強することになります。
就職対策
文系・理系問わず応募できる仕事です。入社時には専門性を問われず、採用人数も研究や開発職よりも多いことから、製薬会社の中では採用されやすい職種といえます。一般的な営業と同じく、社交性や積極性に加え、医薬品を扱うことから倫理観やモラルが高いことをアピールできるとよいと思います。
事務
仕事内容
一般企業と同じように、総務、人事、経理などを担当する部署で、事務業務を担当します。
就職対策
事務職も、文系・理系問わず応募できる仕事です。医学知識が求められることはありませんが、医療や薬品に興味があることはアピールした方がいいでしょう。医学的な知識よりも、経理や法務など担当業務に関する専門性が重視されます。
製薬会社を志望するならやっておくべき就職対策
英語力は必須
製薬会社は海外に研究・開発の拠点があることも多いため、英語力は必須です。英語の資料を読むことも多いので、研究・開発職でも営業職でも、高い英語力が求められます。
TOEICスコアが基準点以上であることが、応募の条件となっている製薬会社もあります。製薬会社志望の就活生なら、TOEICのスコアは、最低でも730点以上を取得しておきたいところです。
必要な資格はあるの?
研究・開発職の新卒募集では、「医学部」「薬学部」「理学部」などの理系学部で研究をしていることが応募条件となっていることが多いです。
製薬会社に就職するために必須の国家資格などはありません。製薬会社と聞くと「薬剤師」の資格が頭に浮かぶかと思いますが、研究・開発職でも薬剤師の資格はとくに求められることはないです。
MRとして仕事をするには、「MR認定試験」に合格して「MR認定証」を取得する必要があります。この資格については入社後に取得するための研修があるため、在学中に取得しておく必要はありません。
インターンシップに参加しておこう
企業の特徴や仕事内容をしっかりと理解するには、インターンに参加するのがおすすめです。インターネットの情報や説明会の情報からではわからないことも多いでしょう。実際に社員の先輩と働くことで企業や仕事への理解が深まり、志望動機の説得力も高まります。
製薬会社のインターンは、「研究・開発」インターン、「MR」インターンなど、職種別に募集されることが多いです。志望企業や職種選びで迷っている場合は、複数のインターンプログラムに参加してみるのもいいでしょう。
就活生に人気のある製薬業界。インターンシップに応募する学生も多いので、インターンの選考を突破するのもかなりの難関となります。早い時期から業界研究をはじめて、エントリーシートなどの準備をしておきましょう。
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最後に
高収入なうえ働きやすい環境であることから人気の製薬会社。採用されるためには、業界研究に加え、希望職種ごとの就活対策が欠かせまんせん。しっかり準備して就活に挑みましょう。
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