CA(客室乗務員)の面接の傾向と対策

航空会社のCA(キャビンアテンダント、客室乗務員)の面接は他の会社に比べると少し特殊かもしれません。
エアラインスクールなどで傾向と対策をしっかり準備してくる人もいれば、何も準備なしで、ありのままの状態で受かる方もいます。

面接の数をこなしていない新卒の方は、緊張し過ぎて自分の良さをアピール出来ないのが一番勿体ないことです。
そうならない為に自分はどのような準備をしたらいいのかを考えて面接に臨みましょう。

フライトアテンダント

面接官は何を見ている?

美人な人、スタイルのいい人が必ず合格するわけではないのが、CA面接です。
しかし、第一印象はとても大事です。
メイクは華やかに、派手すぎず、立ち振る舞いは落ち着いて、エレガントに。
そして、限られた面接時間なので、自信を持って面接に臨みましょう。

一日に何百人も面接する面接官の身にもなってみましょう。
話す内容も大事ですが、面接官も人間なのでいつでも集中力を維持できているわけではありません。

そこで何が重要かというと、視覚や感覚です。
先述した第一印象の他に、表情や伝えたい気持ちを面接官に届けることが大切です。
会話がきちんとできる人はコミュニケーション能力があると見られ、意外と面接官が興味を持ち、突っ込んだ質問をされることもあります。
また、CAは会社の顔として働くのですから、会社の方針にそぐわないような強すぎる自己主張もNGです。
客室乗務員はサービスの際はもちろんのこと、緊急時でもチームワークを求められる職業ですので、協調性があるところもしっかりアピールしましょう。

英語力について

CAの募集要項には必ずと言っていい程TOEIC○○点数以上や英語堪能という記載があります。
アジア系の航空会社はTOEIC600点、欧米系は700-800点以上となっている場合が多いです。

TOEICの点数は書類審査でもチェックされますので、できれば余裕を持って事前に準備することをお勧めします。
ですが、TOEICの点数を持ってなくても会社によっては英語力を計る試験を別途に行ってくれる場合もあります。

筆記試験について

一般常識や時事問題など難易度がかなり高い筆記試験を出してくる航空会社もありますが、結果は参考程度で判断される場合が多いです。
面接での評価の方が重要ですので、筆記が悪かったとしても諦めず、気持ちを切り替えて面接に臨みましょう。

面接について

航空会社によって多少の違いはありますが、グループ面接・個人面接がそれぞれ行われることが一般的です。採用担当としては、どんな学生なのか、モチベーションは高いのか、CAとして適性があるのかといったことを知りたいと考えています。

CAになりたい理由

「どうしてCAになりたいのか」という質問はほとんどの場合でされます。志望理由を話すときには、単なる憧れから志望しているわけではないことを伝えられるようにしましょう。
できるだけ個人のエピソードを合わせて話すことができると説得力を増すことができます。

この航空会社を選んだ理由

CAになりたいと言っても、様々な航空会社があります。国内線メインの会社から国際線メインの会社もありますし、日系と外系などの違いもあります。業界研究をきちんと行った上で自分にあった航空会社を選び、どうして自分に合うと考えたのかを話せるようにしましょう。

自己PR

面接のときに自己PRを求められることがあります。自己PRではCAという仕事に適性があることや企業の雰囲気にマッチしていることを伝える必要があります。自己PRでは、面接官はそもそもCAという仕事について理解しているのかどうかも見ています。

自己PRするときには、CAに求められる体力、英語力、コミュニケーション能力、第一印象の良さ、異文化への理解などをアピールできるとよいかもしれません。

他にも「学生時代にがんばったこと」や「今までに挫折した経験」などを聞かれることもあります。一見CAに関係なさそうな質問をされることもありますが、面接官は様々な切り口から学生の仕事への考え方や価値観について知ろうとしています。どのような質問が来ても答えられるように事前に答えを用意したり、友人と面接のロールプレイなどをしたりしておきましょう。

ディスカッション/ロールプレイ/ウォーキング

特殊な面接内容としては、エミレーツ航空のグループディスカッションや、ルフトハンザ航空のロールプレイ、シンガポール航空のウォーキングチェックです。

グループディスカッションではお題が出され、それについて15名ほどで話し合いをします。 必ず発言した人が面接を通過するわけでもなく、判断基準は様々ですが、表情や、周りへの配慮、そして英語力など面接官は始終細かく受験者をチェックします。

ルフトハンザのロールプレイ面接は、面接官がお客様役で受験者がCA役でコンプレイン(苦情)対応をするというものです。
こちらもコンプレインを解決すれば合格というわけではありませんが、受験者がどのように困難に立ち向かうのを見られています。

シンガポール航空の制服は民族衣装のサロンケバヤです。
この制服は体型にぴったり合ったデザインなので、全てオーダメイドです。
その為、体型維持も仕事の一部となります。
この制服に似合っているかどうかも重要な判断基準なので、面接会場を一周サロンケバヤで歩く、ウォーキング面接が取り入れられています。

エアラインスクールに行くべきか?

エアラインスクールは客室乗務員やグランドスタッフになりたい人が面接対策のために通う場所です。(専門学校でもエアライン科がありますが、別のものです。)
エアラインスクールによっては航空会社との繋がりがあり、1次面接免除の制度や、独自の航空会社別面接対策が行われます。
費用はかかりますが、航空会社の面接の傾向や、過去に面接を受けてきた人の過去問の情報が聞けるという大きなメリットがあります。

今ではネットや書籍にも沢山の情報がありますので、エアラインスクールに行かなくても自分でリサーチすることは可能です。
ただし、最新情報が手に入るエアラインスクールに行くのは1つの選択肢として考えてみても良いでしょう。

まとめ

客室乗務員面接は様々な人が受けますが、CAになりたい気持ちがとても強い方が多いので、初めて面接に行くと圧倒されるかもしれません。
日系では新卒のみの面接もありますが、外資系は既卒も新卒も同じ面接を受けなければならない場合がほとんどです。
また、自分の希望の航空会社でなくても練習として他社を受ける方もいるくらいです。
その中で自分を会社にアピールできるかどうかは、やはりどれだけ準備をしたかにかかっています。
企業研究や面接対策をしっかりと行い、万全な状態で選考に臨みましょう。



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