就活の面接で「苦手なタイプ」を聞かれることがあります。
「苦手なタイプって素直に答えていいのだろうか?」「どう答えるのが正しいんだろう?」と悩んでしまう就活生も多いでしょう。この質問を企業が尋ねる目的とは何なのでしょうか?
今回は企業が面接で「苦手なタイプ」を聞く目的とよくある回答の一覧、適切な答え方などをご紹介します。

- ・就活の面接で「苦手なタイプ」を聞く目的とは?
- ├就活生の人柄をつかむため
- └苦手なタイプの人との付き合い方を知るため
- ・「苦手なタイプ」の質問に適切に答えるには?
- ├苦手な理由を明確にする
- ├自分自身を変えられないか考える
- └苦手な人から学べることを見つける
- ・「苦手なタイプ」の答え方に関する注意点
- ├批判だけでなくポジティブな回答を心掛ける
- ├「苦手な人はいない」はNG!
- ├抽象的な表現は避けて
- └差別的な発言はダメ
- ・「苦手なタイプ」のよくある回答一覧を印象別に分類
- ├マナーやルールが守れない人が苦手 → 常識的な人
- └協調性のない人が苦手 → 協調性のある人
- ・「苦手なタイプ」の回答例
- ・最後に
就活の面接で「苦手なタイプ」を聞く目的とは?
就活生の人柄をつかむため
企業は就活生の人柄を知るために、「苦手なタイプ」について質問することがあります。例えば、就活生が「空気を読まずに行動する人が苦手」と答えた場合には、「この人は周囲の人との協力を重視している」と伝わります。
しかし、「リーダーシップを取れる人が欲しい」と考えている企業では「他者に左右されて主体的になれない性格なのかもしれない」とネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。
企業の社風や求めている人材をふまえて、ポジティブに受け取ってもらえるよう表現することが大切です。
苦手なタイプの人との付き合い方を知るため
企業が「苦手なタイプ」を尋ねるもう1つの理由が、苦手なタイプの人との付き合い方を知ることです。
企業ではたくさんの従業員が働いており、中には「苦手だ」と感じる人もいる可能性があります。また、苦手なタイプの顧客にも笑顔で接しなければならないシーンも出てきます。
そのため、企業は苦手だと感じる相手に対して、どのような対処や付き合い方が出来るのかをチェックしているのです。
「苦手なタイプ」の質問に適切に答えるには?
苦手な理由を明確にする
まずは自分の苦手なタイプを思い浮かべ、その理由について考えてみましょう。
「なんとなく苦手…」では、苦手な人に出会ったときに対処することができませんし、企業にも「考えの浅い人だ」と捉えられてしまいます。
苦手なタイプの人と関わった経験を思い返し、「どうして苦手だと感じたんだろう」「どんな考えが浮かんだかな」と自分に問いかけて掘り下げていくことが必要です。
自分自身を変えられないか考える
次に苦手なタイプの人に対して、自分自身を変えられないかを考えてみてください。
プライベートな時間なら、苦手な人を避けることは自由です。しかし、仕事をする上では苦手な人とも上手に付き合っていかなければなりません。
新しい考え方を身に着けたり、行動を変えたり、自分にできる努力を見つけてみましょう。
苦手な人から学べることを見つける
苦手な人はあなたと全く違う考え方・価値観を持っているからこそ、あなたの視野を広げてくれる可能性があります。
例えば「空気を読まずに行動する人」は一見悪い印象を受けますが、すでにある考えやこれまでの伝統などに囚われない新しいアイデアを出してくれるかもしれません。
苦手なタイプの人から学ぶことで成長する機会を得ることができるのです。
「苦手なタイプ」の答え方に関する注意点
批判だけでなくポジティブな回答を心掛ける
「苦手なタイプ」を答える時には、つい相手の悪いところを挙げてしまいがちです。
しかし、企業が知りたいのは「そういった相手にどのように対処できるか」ということ。
「〇〇なところが苦手です」と批判するだけではなく、「〇〇なところが苦手ですが、××することで対処できます」とポジティブな形で回答できるように準備しましょう。
「苦手な人はいない」はNG!
ポジティブな回答を心掛けるあまり、「苦手な人はいません」と言い切ってしまうのは避けましょう。「よっぽど鈍感な人なんだな」と思われたり、「人付き合いを避けているのかな」と感じられたりしてしまいます。
苦手な人がいること自体は悪いことではありません。苦手な人がいても、トラブルのない程度に関係を築く力があることをアピールすることが大事です。
抽象的な表現は避けて
「だらしない人」「いい加減な人」「性格が悪い人」など、抽象的な表現は漠然としていてイメージがしづらいのでよくありません。
「期限を守れない」「発言に責任を持たない」など、どんなことについていい加減な人が嫌いなのかまで考えてみましょう。回答はできるだけ具体的にするよう心がけてください。
差別的な発言はダメ
「頭が悪い人が嫌い」「太っている人が苦手」など、言われた人を傷つけるような差別的な発言は避けましょう。
印象が悪くなるだけでなく、あなたの人間性を疑われてしまいます。ただの悪口や愚痴に聞こえるような回答はNGなので、気をつけてくださいね。
「苦手なタイプ」のよくある回答一覧を印象別に分類
マナーやルールが守れない人が苦手 → 常識的な人
電車やバスで迷惑な行為をする人や周囲に迷惑をかける人など、「ルールや公共のマナーを守れない人を苦手だと感じる」という回答は、「モラル意識が高く常識的な人である」という印象を与えます。
・時間にルーズな人
・約束を守れない人
・マナー違反をする人
・挨拶をしない人
協調性のない人が苦手 → 協調性のある人
「人の話を聞かない人や自分と違う意見に聞く耳を持たない人が苦手」という回答は、「社交性が高く周囲の人との協調を大切にしている人」という印象を与えます。
・自分勝手な人
・頑固な人
・人の話を聞かない人
・自分と違う意見を受け入れられない人
(4-3)消極的な人が苦手 → リーダーシップがある人
「消極的な態度や非協力的な人が苦手」という回答は、「行動的でリーダーシップがある人」という印象を与えます。
・ネガティブな人
・意見を言わない人
・リスクを避ける人
・口だけで行動しない人
「苦手なタイプ」の回答例
私が苦手なタイプは場の空気を読まずに行動してしまう人です。
複数の人で1つの目標に向かって取り組む際に、誰かが勝手な行動を取ると計画がうまく進まなくなり、結果としては余計な時間と労力がかかってしまうと思うからです。
サークルでも勝手に行動するタイプの人がおり、最初は苛立つこともありました。しかし、その人の考えをじっくり聞くと「自分なりのアイデアが浮かぶと衝動的に行動してしまう」と悩んでいることが分かりました。
またそのアイデアは型にはまらない面白いものが多かったため、その人に企画などのアイデアを出してもらい、私がそのアイデアを実現するための計画を立てて実行することで、みんなで協力することが出来ました。
この経験から、苦手だと感じる行動にも理由があり、それを理解することでお互いに協力する方法を見つけられることを学びました。
最後に
「苦手なタイプ」は聞かれると思わず動揺してしまう質問です。その分、就活生の本当の部分が企業に見えやすい質問でもあります。
苦手なタイプを無理やり好きになる必要はありません。しかし、企業は個人では出来ない成果を実現するための組織です。そのため、どんなに苦手な人とでも、せめて同じ目標に共に歩いていける関係を取り結ぶ努力は必要です。
自分自身の苦手としっかり向き合い、面接官に説明できるように準備しておきましょう。
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