大学生のボランティア参加のメリットとは?

時に、就活のために勧められることもあるボランティア。東京など国内で行うものから、NGOのように海外で行うものまで様々です。本記事では、ボランティアが就活に役に立つのかということから、どこで募集されているのか調べる方法まで紹介します。

ボランティア
目次

ボランティアとは

ボランティアといっても、多様な活動があり、明確な定義をすることは難しいです。厚生労働省によると、ボランティア活動は「自発的な意志に基づき他人や社会に貢献する行為」だとされています。

また、ボランティアの特徴として、
・自主性(主体性)
・社会性(連帯性)
・無償性(無給性)
があげられています。

ボランティアは、お金をもらうことなく、主体的に、周囲の人と協力しながら社会に貢献していく活動だと言えます。例えば、東日本大震災が起きたときに、現地に駆けつけたり、募金を集めたりする活動や、家庭の事情で学習塾に通うことができない子どもたちに教育支援を行ったりする活動がボランティアになります。

ボランティアを通じて、社会貢献するなかで、やりがいを感じたり、社会問題に対して真剣に考えるようになったりすることがあります。大学生のなかには、学生時代、一生懸命取り組んだことにボランティアをあげる学生も多くいます。

ボランティアに参加するメリット

ボランティアは、じぶんの為にするものではなく、あくまで社会のために行う活動です。しかし、ボランティアをしたことで、結果的に自己成長することができたり、就活における自己PRに使えたりします。

この章では、ボランティアを通じてどんな成長が得られるのか、ESや面接でどのようにアピールすればいいのか、について説明します。

ボランティアを通じて得られること

ボランティアに参加することで、新しい発見ができたり、普段することのない経験を積めたりします。

・ボランティアを通じて、視野が広がる
ボランティア活動は、なんらかの社会問題を解決するために行われていることがほとんどです。ボランティア活動する中で、今まで書籍で読んだり、話で聞いていたりする問題の現場に出くわします。

百聞は一見にしかずとあるように、現場を見ることで、社会問題の実態を理解できるようになります。また、ボランティアに参加している他のスタッフと話をする機会も多く、他人の価値観に触れることで視野を広げることができます。

・ボランティアをする中で、協調性が得られる
ボランティアの特徴の1つにあげられるように、「協調性」はボランティアに欠かせません。個人プレイするのではなく、チームプレイをするなかで、自ずと「協調性」が身についていきます。

・自己分析に役に立つ
就活生であれば、自己分析をするなかで、うまくいかず困った経験がある人も多いのではないでしょうか。

自分のしたいことが、教育分野での社会貢献だとします。現場に携わりたいのか、官僚や公務員のような立場で関わりたいのか、あるいは、本当に教育分野に進みたいのか、といったことを改めて考えるうえで、実際にボランティアに参加して現場を知ることは大きなヒントになります。

社会貢献に興味がある場合は、自分の関心がどこにあるのかを知るために、いちどボランティアに参加してみるといいかもしれません。

ボランティアをESや面接でアピールするには

ボランティアに参加したからといって、必ずしも就活で有利に働くわけではありません。

・どうして、そのボランティアに参加したのか。
・ボランティアとして、どのような活動を行ったのか。
・ボランティアを通じて、どのような社会貢献をすることができたのか。
・ボランティアを通じて、どのような成長をすることができたのか。

ボランティアに参加したことを効果的にアピールするためには、これらの質問に答えられるようにしておくことが大切です。

・どうして、ボランティアに参加したのか。
ボランティアに参加したきっかけは、友人からの誘いや、たまたまボランティア募集の文字を目にしたからかも知れません。しかし、自分の興味関心がまったくないような活動であれば、参加しなかったはずです。

どうして、自分がボランティアに参加しようと思ったのかを深掘りすることが大切です。必ずしも、原体験が必要ではありませんが、面接官や採用担当の方が納得できるような答えを用意しておきましょう。

・ボランティアとして、どのような活動を行ったのか。
ボランティアに参加していない人に、自分の活動を伝えなくてはいけません。5Wを意識しつつ、事前に整理しておくといいでしょう。

What:なにをしたのか。どんな業界なのか。など
Where:どこで活動したのか。国内なのか。国外なのか。など
When:いつ頃したのか。大学何年生だったときか。など
Who:だれと協力しながら活動したのか。なんらかの団体に参加していたのか。など
Why:どうして、そのボランティアに参加したのか。など

・ボランティアを通じて、どのような社会貢献をすることができたのか。

ボランティアは社会貢献のために行う活動です。本人がどれだけ一生懸命に取り組んだのかも大切ですが、どのような社会貢献をしたのかが重視されます。

東日本大震災のときに、地震後、現地に駆けつけたとしても、あまり貢献することができず、帰ってきたとなれば、そのボランティア活動はなかなか評価されません。

学生のうちは結果にこだわらなくても許されます。しかし社会人になると結果にこだわらなくてはいけません。目的に対してどれだけの成果をあげたのか話すことができると、面接官や採用担当に好印象を与えることができます。

・ボランティアを通じて、どのような成長をすることができたのか。
最後に、ボランティア活動を通じて、得られた成長を話すようにしましょう。ボランティア活動に熱心に取り組んだことが、企業にとってどんなメリットになるのか説明しなくてはいけません。

実際に、ボランティアしたことをどのようにアピールすればいいのかは、過去の先輩のESを見ていきましょう。 <<内定者のエントリーシート>>

ボランティアの種類

この章では、ボランティアに、どのような種類があるのか詳しく紹介します。

・社会福祉
老人ホームでの介護のお手伝いや、土日に子どもたちに給食を提供するようなボランティアがあります。散歩の相手をするようなものも社会福祉に当てはまります。

・自然を守るための活動
駅の周辺や道路のごみを拾うような活動や、森林の間伐や植樹などの活動があります。

・国際協力
カンボジアでの日本語学校での先生や、海外への食料援助や留学生支援などです。

・障害者の支援
障害者とのレクリエーションの企画や、在宅障害者の訪問介助サービスなどがあります。

・災害に対する支援
救援物資の輸送や、がれき・土砂の撤去。または被災地の教育支援や、復興イベントの企画などです。東日本大震災に関連するボランティアも含まれます。

ここで紹介できなかったようなボランティアも多くあります。ボランティアに興味がある場合、次の章で紹介するボランティアの探し方を参考にしつつ、ご自身で調べてみてください。

ボランティアの探し方

実際、ボランティアをしようと思ったときに、どのように探す方法があるのでしょうか。

ボランティアを探す方法として、
・ボランティアセンターに相談する
・イベントやセミナーに参加する
・インターネットで調べる
などがあります。

それぞれもう少し詳しく見ていきます。

ボランティアセンターに相談する

日本各地には、ボランティアセンターがあります。募集している団体の信頼性が高く、安心して参加することができます。

ボランティアセンターに相談しに行くと、面談をした上で、あなたにあった活動を紹介してもらえます。紹介後の流れは、それぞれのセンターによって異なります。細かい情報に関しては、お住まいの地域のボランティアセンターにお問い合わせください。

イベントやセミナに参加する

各ボランティア団体が、独自に説明会や団体代表者の講演会を開いていることがあります。イベントに参加することで、実際に活動している方の話や、ボランティアがはじまったきっかけなどを知ることができます。

その一方で、各団体が独自に行っているため、Facebookのイベントページを見たり、団体のHPをチェックしたりしないと、イベントが開かれることを知ることができません。

インターネットで調べる

インターネット上に、様々なボランティア求人サイトがあります。それらの求人サイトを利用したり、「ボランティア 教育」などのように検索したりするという方法があります。

しかし、記載されている情報が最新のものかどうかや、正しいかどうか判断することが難しいため、事前にボランティア団体に問い合わせるようにしましょう。

まとめ

社会貢献を目的としたボランティアをすることで、自分自身大きく成長することができます。その活動を効果的にアピールすることができれば、就活でも有利に働くことがあるかもしれません。

しかし、あくまで就活で役に立つことはボランティアの副次的なものです。幸い、ボランティアの数は多く、自分の興味に沿ったものがあるはずです。

したくもないボランティアを、就活のために嫌々するのではなくて、ぜひ本気でしたいと思えるようなボランティアを探してみてください。



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