マッキンゼー・アンド・カンパニーの就活本選考体験記(2021年卒,ビジネスアナリスト)

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就活本選考体験記一覧

会社名 マッキンゼー・アンド・カンパニー
部門(職種) ビジネスアナリスト
卒業予定年/卒業年 2021年
内定(内々定)が出た時期 大学3年生の3月
就活本選考体験記

選考フロー

適性検査→書類審査、問題解決テスト→ケース面接2回→インターン(最終面接)→内定

エントリーシート

提出時期

3年生の1月

提出方法

マイページから提出

設問、文字数

▽正社員、契約社員、インターン、アルバイトなど勤務経験のある方は、勤務形態を選択し、優先順位の高いものから順に3つまで必要事項をご記入ください。ただし、高校卒業以降のものに限ります。

スタートアップでのインターン経験を記入した。


▽上記の職歴の中で、特にリーダーシップを発揮した経験と、その際のあなたの役割をご記入ください。100文字以下

あるスタートアップにシード期より参画し、事業計画書の作成や工場の要件定義を主導。特に、ピッチのスライドと原稿、CEOのピッチ練習を総合的にデザインし、数々のコンテストで優勝まで導いた。

▽大学・大学院在学中に、クラブ活動、ボランティア、NPOやNGO、イベント企画などの経験のある方は、活動種類を選択し、優先順位の高いものから2つまでご記入ください。(中学、高校時代の活動については記載しないでください。)
上記の活動の中で、特にリーダーシップを発揮した経験と、その際のあなたの役割をご記入ください。100文字以下

【固有名詞】というサークルを立ち上げ、代表としてビジネスコンテストの企画運営を行った。特にコンセプトデザインとイベントのオペレーションを主導し、学生、審査員、協賛企業から高い満足の声を得た。


▽マッキンゼーのコンサルタントを志望する理由について記入してください。200文字以下

世界的なリーディングカンパニーである貴社において、結果を出すことに真摯にこだわり、業務と優秀な人材に揉まれる中で、問題解決力とコミュニケーション力を培いたい。また、業界や業種を問わず、企業や事業の価値を高める仕事に魅力を感じている。将来は独立起業を考えているため、“My Own McKinsey”の理念に共感した。


▽長期キャリア目標(10年程度先の将来でやりたい事)について記入してください。200文字以下

問題に解を与えるだけではなく、クライアントからも社員からも人として信頼され、解決まで導ける人材になりたい。インターンを通じてスタートアップや中小企業に関わる中で、優位性の高い技術はあるのに事業化できていない、事業の潜在的な価値を十分に発揮できていない例を見てきた。技術的に大きな変革を迎える時代の中で、科学的な経営戦略と問題解決を通じて、社会的インパクトの大きな事業のキーパーソンとして活躍したい。


▽これまでの経験の中で、達成した事・ユニークなエピソード・リーダーシップを発揮した経験(アルバイト・クラブ活動等)があれば記入してください。
*例:組織での貢献、学術分野での成果、特定分野での実績、異文化での経験
200文字以下

あるスタートアップに経営企画として参画。広報やピッチコンテストの実績が事業の成長スピードを強く支配することを分析し、これらにローンチ戦略上の力点を置いた。自らメディアキャラバンを行いながら、相手に事業価値が伝わりやすい表現や切り口を追求し、ピッチ資料や原稿、CEOのピッチ練習を総合的にデザイン、改善するうちに、テッククランチジャパンのコンテスト優勝など、様々なコンテストで入賞するまでに至った。

結果連絡の方法、日数

1月中旬、締切から約10日後メールにて

留意したポイント、アドバイスなど

・設問の意図に的確に答えることを意識した。また、回答から浮かび上がる人物像に一貫性を持たせた。
・その後の選考で、ESの内容を基に話題が振られても答えられるように、口頭で内容を伝えやすいこと、頭の中で整理されていることを書いた。
(実際に、その後の面接でレジュメとして活用されていたので、身に余ることは書かないほうがいい。)
・面接官の記憶に残りやすいほうがいいかなと思い、他の学生がしていないような経験、面接官が「もっと話を聞きたい!」と感じてくれそうな経験を選んで書いた。ぜひユニークなエピソードを書くことをオススメする。
・この2段階目の選考では、マッキンゼーオリジナルの問題解決テスト(適性テストとは異なる)も受験した。

一次面接

同時に面接を受けた学生の人数

1人

面接官の人数、役職など

1人、マネージャー

時間

30分

質問内容や進め方

・「簡単な自己紹介をしてください」「マッキンゼーに入りたいと思った経緯を教えてください」と大雑把に質問された。
・ケースのお題は、欧州にあるスポーツ用品店の売上改善シナリオ。与えられた企業の情報を基に、

①売上改善のために調べるべき項目の洗い出し②渡された図表から簡単な計算問題③売上改善の施策提案、という流れで進行した。
・逆質問の時間では、特に質問せず、志望動機のフォードバックに対して丁寧にお礼を言って終えた。

雰囲気

・初めての面接で激しく緊張していた上、面接官の方が少し圧迫気味だったので、上がってしまい、平常時のように精緻な思考はできなかった。が、ディスカッションベースで進行するので、答えが詰まった時には助け舟を出してくれたり、面接官側から議論を誘導するような意見が出されたりした。例のごとく、随所で「他には?」と聞かれ、その度に脳が捻れる思いで要素を絞り出した。

留意したポイント、アドバイスなど

・志望動機を上手く伝えることができず、深掘りされて苦しい思いをしたが、「もっとこういう風に伝えるといいよ!」とアドバイスされ、(最終面接で志望動機を話す機会があったので、)結果的に得をした。自己紹介や志望動機は選考を左右しない模様。面接の最後に、こちらから感謝の言葉を述べたところ、「こうやって圧迫気味な面接官もいるわけだけど、ケースはしっかり考えられているから、次のケースも呼ばれると思うけど、自信を持って堂々とやってください」と言われ、励みになった。
・ケース面接では、口頭で企業の情報が与えられるので、聞き漏らさないように注意した。ケースの内容自体は典型的な売上改善シナリオだったので、普段から頭に入れてあるフレームに沿って答えることができた。

結果連絡の方法、日数

2月上旬、面接から約1週間後にメールにて連絡

二次面接(最終面接)

同時に面接を受けた学生の人数

1人

面接官の人数、役職など

1人、アソシエイト

時間

30分

質問内容や進め方

・挨拶後、20分間のケース面接
・ケースのお題は、アメリカのレンタカー会社の成長シナリオ。与えられた会社の情報を基に、①売上と利益向上のために、まず調べるべき項目を列挙 ②図表を渡され、簡単な計算問題と、表を分析して気づいたことを列挙 ③クライアントの社長から提案された施策について、どう評価するか?自分からどのような施策を提案するか?

雰囲気

・穏やかで明るい面接官だったので、話しやすかった。
・私が「少し考える時間をいただけますか?」とお願いすると、「ディスカッションしながら考えてもらってもいいですよ」と提案され、ディスカッションベースで進行した。
・何度か「他には?」と聞かれた。

留意したポイント、アドバイスなど

・要素列挙系の問題に対しては、事業位計画書に必要な項目を端から挙げていけば網羅できる。(ただし、不要な項目は省く。) ・「他には?」と聞かれたとき、考えがすぐに纏まらない場合は「ジャストアイデアなんですが、、、」と切り返して、思いついたことを素直に話した。そこから話が膨らんでいき、面接官から「こういうアイデアはどうですか?」「この項目についてはどうですか?」と、考える土台が与えらることもあった。相手をうまく巻き込みながら、イキイキとディスカッションを楽しむ姿勢が大事。
・区切りごとに「たくさんアイデアが出ましたね」「確かにそのアイデアはいいかもしれませんね」のような爽やかなフィードバックがもらえた。
・前の時間枠の面接が延びていたことに加え、ケースがスムーズに進行したため、本来30分の枠が確保されていたが、20分で面接が終了した。

結果連絡の方法、日数

2月末、面接から3週間後にメールにて

内定後

同じ部門の内定者数は何人くらいか

30人以上

内定後の拘束状況

就活終了

OB訪問

内定先企業にOB訪問したか

しなかった

インターンシップ

内定先企業のインターンに参加したか

参加した

いつ頃、どのくらいの期間参加したか

3年生の3月に3日間

大まかな内容

本来は3日間のインターンシップ(ジョブともいう)が予定されていたが、コロナウイルスの影響で、オンラインのセッション+最終面接に変更された。

・約30名の学生がオンラインセッションに参加していた。
・オンラインセッションは「企業説明+最終面接の流れ+質問対応」の約1時間半。
・最終面接はパートナークラスの面接官3名と個別に50〜60分ずつの面接を行なった。前半の20分はエクスペリエンスインタビューといって、自身の大学生活や課外活動に関して深掘りされる。後半の時間はケース面接に、余った時間は逆質問の時間に充てられた。
・ケース面接は、レベル、形式ともに、今までと同様のもの。

選考と関係あったか

本来ならインターン(ジョブ)を通して採用/不採用が判断されるが、今回はコロナウイルスの影響で最終面接を基に判断された。

この企業の選考全体を通して

企業研究をどのように行いましたか?

同社に入社した先輩から情報収集した。

選考で重視していたと思われる点は何ですか?

適性テストやESによる足切りを除くと、やはりケース面接の出来栄えが一番重要視されていると思う。ケース面接は実際のクライアントを想定した出題内容となっているため、フェルミ推定と違って、少しトレーニングすれば出来るようになる類のものでは無く、ビジネスに関する知識や普段からの考察、ひいては、粘り強く考える胆力や発想力が試される。

この内定先の社員や内定者にはどんな人が多いと思いますか?

マッキンゼーで働く方は、皆、自分の会社のことをとても大切に思っていて、誤解も恐れぬ言い方をすれば、「愛してるんだな」と感じました。これは、マッキンゼーが自社の理念として、"My Own McKinsey"を掲げており、個々人のキャリア・ゴールの達成のためにマッキンゼーがあるという考え方が、実際の制度(望んだ部署に配属される制度や、MBAなどの資格取得支援など)を通して深く根付いているからこそ、会社と、そこで働く仲間のことを愛せるのだと思います。「マッキンゼーでの毎日は、いつも新しい刺激に満ち溢れている」と目を輝かせて語ってくれたパートナーの方の言葉が忘れられません。また、社員はみんな、本当に面倒見がいい、とおっしゃっていました。

おすすめの選考対策、アドバイスがあれば教えてください。

私はもともとベンチャー志向の人間で、スタートアップにフルコミット勤務していました。ですので、特に外資就活に力を入れていた訳でもなく、それどころか、フェルミ推定についてもケース面接についても、サッパリな状況でした。しかし、マッキンゼーのケース面接では、リアルなビジネスに即した内容が出題されるため、これまでスタートアップや新規事業のために事業計画書を書き、ピッチやプレゼン、営業をこなしてきた自分の独壇場でした。他の外資コンサルはともかく、マッキンゼーの場合、就活コミュニティで行われている対策よりも、ビジネスを自分事として捉え、日々ビジネスモデルを考え、分析し、アイデアを出す実践的なトレーニングをした方が、確実に内定に近づくと感じています。

株式会社ディノス・セシールに関する情報


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