【入社後にバレる嘘も】就活の面接では嘘をついても良い?

就活で良く聞く話の1つに「就活は企業と学生の嘘のつき合い」というものがあります。 テレビで特番が組まれたことがあるほど社会的に注目を集めています。

経歴に自身のない就活生の中には「嘘をつかないと面接を突破できない」「多少の嘘ならばれないだろう」と考える人も少なくないでしょう。

今回は就活中の面接での嘘についての考え方を解説していきたいと思います。

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目次

就活の面接で嘘をつかない方が良い理由

就活の面接では、基本的には嘘をつかない方が良いです。次の3つが主な理由です。

・嘘がばれると選考が突破しにくくなる
・面接での嘘はばれる可能性が高い
・嘘がばれた後が面倒

嘘がばれると選考が突破しにくくなる

選考を突破するためにせっかく嘘をついたのに、突破しにくくなるのはどういうこと?と感じる方も多いと思います。なぜ、嘘をつくと選考が突破しにくくなるのかというと、嘘をつくと話の整合性がうまくとれずボロが出てしまうことがあるからです。

あなたがアピールしたい強みについて、企業は様々な角度から深堀りをすることで検証します。 「他にその強みを発揮したエピソードをいくつか教えてよ」といった質問に対してうまく整合性がとれた答えができなかったり、急にすらすら話せなくなったりすると説得力を失ってしまいます。

面接での嘘はばれる可能性が高い

嘘を付いている人間がやってしまう、無意識での仕草。こういった仕草が重なると、「本当かどうか怪しい」と判断されてしまうかもしれません。

【嘘はこんな仕草でバレてしまう】
・瞬きが多くなる
・居住まいを頻繁に正す
・右斜め上を見る
・鼻や口を触る
・不自然なほど強調する
・愛想笑いをする

面接のプロである面接官は、嘘を見抜くのも上手です。落ち着きがない様子や話し方から「おかしいな」「嘘を言っているのかな」という印象を持たれることも少なくありません。

嘘がバレた後が面倒

就活全体を通してのことですが、嘘をつくことは将来の自分にとって多かれ少なかれマイナスの影響を与えることが多いです。 面接で話した内容はある程度社内で共有されていることも多く、就職した後「君って学生時代◯◯やってたんでしょ?」と話しかけられることもあります。

面接でついた嘘が面接限りでは終わらず、社会人生活まで引きずってしまうこともあります。 また、TOEICの点数を偽ることや持っていない資格を持っているといった類の嘘は、内定が取り消されてしまうことがあるので絶対につかないようにしましょう!

【嘘がバレた例】
・所属していたゼミで、ゼミ長を務めていたという作り話をした。偶然同じゼミの仲間が同じ会社を受けていて、話に矛盾が生じて嘘が発覚。
・活発さをアピールしようと、やったことがないスポーツの大会に出場した話をした。しかし話の内容に具体性がなく、矛盾点もあることから、その場で嘘があっさりバレた。
・行動力をアピールしようと、実際には行っていない長期留学に行きドイツ語を学んだという嘘を付いた。入社後、ドイツ語圏に関する仕事を任されそうになり、嘘がバレた。

就活の面接に「嘘」が不要な理由

「就活の面接で嘘をつかなければならない」と考える人の多くはきっと「就活はすごいと思われるような印象に残る話が出来た方が採用されやすいのではないか」と考えているはずです。

しかし、実際に就活で見られているのはこれまでの実績よりも、次のようなポイントです。

・あなた自身の価値観
・話の構成力

それぞれの項目について、解説していきます。

面接で大事なのはマッチング

価値観は、どうして行動しようと思ったのか?なんでそれをしたの?目的は?達成するまでに困難はあった?どう乗り越えた?と言った様に質問をしていって明確化していきます。

なぜ価値観が就活で重要視されるかというと、企業と学生の価値観の相違による早期退職のリスクを極力避けるためです。

嘘をついてまで入社すると価値観や考え方が合わない会社に就職することになり、その後その職場で満足して長期間働くことができるかどうか疑問ですよね。

長くやりがいを感じて働ける職場を見つけたいなら、面接で嘘をつくことは逆効果になることがわかると思います。

何をしたかよりどう伝えるか

面接でみられているのは、実績そのものよりも、「学生がどのように考えているか」「どんな伝え方ができるか」ということです。

数字や規模など話のインパクトよりも、「どのようにうまく伝えるか」ということに意識を向けてみましょう。

話の構成は仕事でのコミュニケーションの基本である、「結論→詳細」の順番で話す様にします。詳細は「自分のやったこと」、「やりたいこと」をベースに、自分の考えや価値観を理解してもらえるように話しましょう。

「華のあるエピソードや経歴がない!」そんなときは?

エピソードを深掘りしてみる

「華のある内容がないから面接で嘘をつくしかない」そう考えて虚構話を作ろうとしているなら、少し早計かもしれません。

自分の今までの生活を振り返ってみて下さい、サークルなど自分の所属するコミュニティで小さくても確実に自分が影響を与えた出来事はありませんか?自分が影響を与える原因となった出来事を分解して考えていけば、きっとあなたという存在が伝わるオリジナルのアピールが見つかります。

これからの「目標」や「希望」について話す

「思い返してみてもやっぱり周りに影響を与えたような話のネタがない!」という方におすすめの対処法をご紹介します。 それは「過去の話は極力触れないでこれからのことについて話す」というものです。

就活で実際に問われているものは「学生が今まで何をやってきたのか」ということではなく「学生がこれから活躍してくれそうかどうか」です。大学生活を特にこれといった成果の残らない過ごし方をしたなら、就活では、将来の展望や自分の価値観を中心に話すというのも手です。

自己PRではストーリーを意識して

自己PRでは、将来こんなことをしたいと話すことが重要になるので難易度が非常に高くなっています。重要なのは、自分の将来やりたいことについて精緻で納得感のあるストーリーを作れるかどうか。

納得感のあるビジョンを作るには、「しっかりと対象企業の情報を集める」「実際にOB/OG訪問をしてその話をうまく盛り込む」などの方法があります。自身の話の信ぴょう性を高めることを意識してみてください。

就活でついても良い嘘もある?

本音と建前を使い分けることは必要

ここまで就活では、嘘をつかない方が良いという話をしてきましたが、嘘をついた方が良い場合があります。 それは、本音と建前(社交辞令)を使い分ける必要がある時です。社会では本音と建前を使い分けないと行けない場合が多々あります。

本音と建前は、いわゆる「ウチが第一志望ですか?」が代表的な例です。 本音を言って取引先の機嫌を損なっては良くありません。 その第一歩として、面接で本音と建前を使い分けられているかのチェックをされることもあります。

正直に答えることで、相手の気持ちを害することもあります。「本音と建前を使い分けること」と「嘘」は全く違うということを覚えておきましょう。

多少の脚色はあり?

「リーダーを務めたサークルの規模」や「アルバイトで指導をした人数」を多少多めに言うなどの嘘は、脚色の範囲と言えるでしょう。 あまりに数が少ないと自信を持って話せないと感じるかもしれません。

話を盛るのは自分の感情など内部で簡潔しているものや、公式にデータが残らず企業が確認することができないものにしましょう。しかし大切なのは、規模や数ではなく、あなたがとった行動や経験の「質」です。

少しぐらい脚色したとしても、深く話をすればあなたがどんなことをしたかは面接官に伝わります。できるだけ嘘はつかずに真実を話すよう心がけてください。

面接でつい嘘をついてしまう理由

自分に自信がない

就活の面接で嘘をついてしまうのは、自分を実力以上によく見せたいという気持ちがあるからです。自分に自信がなかったり、ありのままのことを話せないのは、どうしてなのかよく考えてみましょう。

知識やスキルに自信がないなら、今からでもできる勉強があるかもしれません。経歴や経験に自信が持てないなら、伝え方を工夫してより魅力的にすることができるはずです。嘘をついてしまう理由を分析して、改善策を考えてみてください。

内定をもらえない

周囲の人は内定を獲得しているのに自分だけ内定がもらえないと、焦りや不安を感じる就活生も多いです。そうした焦りや「なんとしてでも内定が欲しい」という思いから、就活で嘘をついてしまう人もいます。

しかし嘘をついて入社した会社で、のびのびとあなたらしく働くことができるでしょうか?本来のあなたが持っている魅力を理解してくれる会社でこそ、自分らしさをいかしていきいきと働けるはずです。

「どこでもいいから内定が欲しい」「どんな手を使ってでも内定を獲得しよう」と、内定にこだわりすぎているなら注意が必要です。

面接で嘘をつかないために

自分らしい強みを見つける

嘘をつかなくてもいいように、自分ならではの強みやアピールポイントを見つけましょう。そのためにもう一度時間をかけてしっかりと自己分析をしてみてください。

自分で見つからない場合は家族や友人にあなたの良いところや強みを聞いてみるのもいいでしょう。長所や良いところは自分ではなかなか気づかないもので、他の人方がよく見えていることもあります。

ありのままの自分にマッチする企業を選ぶ

「嘘をつかなければ受からない」と感じるなら、その企業はあなたにあっていないのかもしれません。ありのままの自分で挑戦しようと思えるような企業が見つかるまで探してみてください。

最後に

今回は面接で嘘をついてよいのかというテーマについてお話してきました。就活では基本的に嘘をつくことは好ましくないですが、「御社が第一希望です」のように確実に嘘であることを証明できない、本音と建前のような質問の時は空気を読んで大人の対応をするようにしましょう。



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