毎年、大学生の就職人気ランキングで、上位に何社もランクインするのが「旅行会社」。人気の業種だけに、応募倍率も非常に高いです。就活戦線を勝ち抜くために、業界研究は欠かせません。
ここでは、旅行業界の現状や業務内容といった基本的な知識から、旅行業界の就職に役立つ資格やアピールポイントといった就活対策まで、旅行業界を目指す就活生に役立つ情報をまとめてお伝えしていきます。
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- ・旅行会社の現状と動向
- ├旅行業界の現状
- └旅行会社へのコロナの影響
- ・旅行会社への就職
- ├旅行会社の就職難易度は?
- ├旅行会社が就活生に人気の理由
- └旅行会社に就職するメリット
- ・旅行業界のしくみ
- ├「旅行業」と「旅行業者代理業」の違い
- ├旅行業について
- └それぞれの旅行業にできること
- ・売上高ランキング
- ・旅行会社の業務内容
- ├セールス
- ├ツアーコンダクター
- ├ツアープランニング
- └ツアーオペレーター
- ・旅行会社で働くときに持っておくと有利な資格
- ├旅行業務取扱管理者資格
- ├旅程管理主任者資格
- └旅行地理検定試験
- ・覚えておくべきトピック
- ├インバウンド
- ├民泊
- └IT化
- ・旅行業界で求められる人材とは
- ├コミュニケーション能力が高い人
- └企画力がある人
- ・旅行業界の就活対策
- ├業界研究を徹底する
- ├インターンシップに参加する
- ├語学力・海外経験を磨いておく
- └たくさん旅行をしておく
- ・さいごに
旅行会社の現状と動向
旅行業界の現状
東日本大震災の影響で旅行業界はかなりのダメージを負いましたが、ここ数年は回復傾向にあります。2016年には旅行会社の数は1万社を超え、より熾烈な競争が繰り広げられているのが、現在の旅行業界です。他社と異なる魅力的なサービスを、どう提供するかが鍵になっています。
旅行会社へのコロナの影響
旅行業界は、新型コロナウィルスの影響をもっとも強く受けた業界の一つで、今後もしばらくは厳しい状況が続くことが予測されます。
海外旅行の需要はすぐには回復が見込めませんが、国内旅行の需要は少しずつ回復していくでしょう。GoToトラベルキャンペーンなどの効果もあり、観光・旅行・レジャーへの注目も高まっています。
都道府県をまたいでの移動が控えられているため、近場で旅行気分が味わえる場所やレジャースポットが人気となっています。人が集まる観光地ではない田舎への旅行や、3密を避ける工夫がされたプランなど、コロナ時代にマッチした新しい旅行のプランやスタイルが今後は増えてくるでしょう。
旅行会社への就職
旅行会社の就職難易度は?
旅行業界は就活生に非常に人気のある業界です。とくに大手の旅行会社は人気が高く、倍率が30倍や、50倍という企業もあります。
旅行業界は学歴がそれほど重視される業界ではなく、就活の選考でも人物重視の傾向が強いです。コミュニケーション能力が高い、企画力があるなど、人柄やポテンシャルをアピールすれば学歴の差を埋めることは可能です。
旅行会社が就活生に人気の理由
旅行会社に就職したいと考える就活生が多いのは、旅行が好きな人が多いということがあげられます。一般的に「旅行は楽しい」というイメージが強く、旅行に関わる仕事も楽しそうなイメージがありますよね。
好きなことに関われる職場ではありますが、仕事となると楽しいことばかりではありません。実際にどんな業務があるのか、仕事でどんな苦労があるのかなども合わせて調べておく必要があります。
旅行会社の給料は他の業界と比べると高いとは言えません。成果主義で実績により給料が変動する職種もあるので、実績をあげられないと給料面では厳しいと感じることもあります。メリット・デメリットを調べて、それでも働きたいと思えるかよく考えてみましょう。
旅行会社に就職するメリット
社員割引がある旅行会社で働くと、旅行に安く行けるというメリットがあります。出張やリサーチ、添乗がある職種であれば仕事で観光地などを訪れることができます。これは旅行好きには嬉しいポイントです。
観光地や便利な移動方法など、旅行に関する知識が身につくので、自分が旅行に行く時に役立てることができます。
旅行業界のしくみ
「旅行業」と「旅行業者代理業」の違い
旅行会社にも、法律で定められた業種の違いがあるのを知っていますか?実は、いわゆる旅行会社には、「旅行業」と「旅行業者代理業」の2種類があります。
「旅行業」は、旅行商品の企画ができるのに対して、「旅行業者代理業」は、自分たちで旅行商品の企画はできず、旅行業に属する企業と契約をし旅行商品の販売をしています。
旅行業について
また、「旅行業」にも4つの種類(第1種、第2種、第3種、地域限定)があります。法律で定められた「旅行業務」とは、「企画旅行(募集型と受注型がある)」と「手配旅行」があります。
①企画旅行
募集型の企画旅行というのは、パッケージツアーのような旅行先や日程、移動手段などが決められた旅行のことを指します。受注型企画旅行は顧客の依頼により、旅行内容を作成していくものです。
②手配旅行
手配旅行では、航空券やホテル宿泊券の販売などを行います。
それぞれの旅行業にできること
第1種旅行業は、企画旅行と手配旅行の両方を、国内外ともに行えます。第2種旅行業は、国内の企画旅行・手配旅行の業務が可能です。
第3種は、国内の受注型企画旅行と手配旅行は業務の範囲内ですが、国内旅行であっても募集型企画旅行は一定の条件下でないと行うことができません。また、地域限定旅行業は、国内の企画旅行と手配旅行を、地域限定で行うことができるものです。
売上高ランキング
数ある旅行会社の中で、売上高上位の企業はどこか、見てみましょう。観光庁が発表している、「平成28年度主要旅行業者の旅行取扱状況年度総計」によると、以下のような売上高ランキングになっています。
1.ジェイティービー(15社計) 1兆4771億円
2.楽天株式会社 5568億円
3.KNT-CTホールディングス(8社計) 4830億円
4.エイチ・アイ・エス(5社計) 4388億円
5.株式会社日本旅行 4267億円
6.阪急交通社(3社計) 3187億円
7.株式会社JTBワールドバケーションズ 2047億円
8.ANAセールス株式会社 1958億円
9.株式会社ジャルパック 1796億円
10.東武トップツアーズ株式会社 1390億円
みなさんも名前を聞いたことがあるような企業名が、ずらっと並んでいますね。
旅行会社の業務内容
旅行会社での基本的な業務内容は、旅行の企画や手配、販売、旅行への添乗などが挙げられます。
セールス
旅行の企画や手配、販売は、店舗にて行う職種(カウンターセールス、と呼んだりします)と、企業や学校に旅行の提案を行う職種(アウトセールス、と呼んだりします)に分けられます。
ツアーコンダクター
ツアーコンダクターは、他の職種(アウトセールスなど)と兼任していることや、専門の派遣会社から派遣された方が業務を担っている場合も多いです。「ツアーコンダクターが楽しそうだからやりたい!」という学生は多いですが、狭き門だということを認識しておきましょう。
ツアープランニング
個人旅行や団体ツアーなど、様々な旅行の企画を考えるのが、ツアープランニングの仕事です。旅行のプランだけでなく、宿泊施設の選定や移動手段も考慮する必要があるので、観光地や移動方法などについての知識が求められます。
ツアーオペレーター
移動時の交通機関や宿泊施設などの手配をするのが、ツアーオペレーターです。旅行会社によっては、ツアープランナーが手配まですることもあります。海外旅行の場合は海外の宿泊施設や交通機関を手配することになるので、外国語のスキルが求められます。
旅行会社で働くときに持っておくと有利な資格
旅行会社で働く上で持っておくと有利な資格はいくつかあります。しかし資格をもっていなければ就職できないというわけではなく、ポテンシャル採用をされたのちに実務に携わりながら資格の習得を目指すことも多いです。
旅行業界に関連する資格についてそれぞれ紹介します。
旅行業務取扱管理者資格
旅行業者は各営業所に、「旅行業務取扱管理者資格」を持っている人をひとり配属しなくてはいけないことになっています。有資格者は職場に必要不可欠な存在だといえます。試験では旅行業法、宿泊、交通についての問題が出題されます。
旅程管理主任者資格
旅行会社が企画するツアーや団体旅行にツアーコンダクターとして参加する場合に必要となるのがこちらの資格です。こちらの資格は試験に受かるだけではなく、添乗実務も求められるため在学中に取得するというより入社後に取得するのが一般的です。
旅行地理検定試験
旅行地理検定試験では、観光地など旅先の知識や地理にまつわる問題が出題されます。1級から4級と幅広く用意されており学生でも取得しやすい資格だといえます。旅行会社で働いている人がスキルアップのために受けることもあり、現場で役に立つ知識を身に着けることができます。
覚えておくべきトピック
最近の旅行業界で話題になっていることにはどんなものがあるのでしょうか。覚えておくべきトピックを、3点挙げていきます。
インバウンド
どこかで聞いたことのある方、知っている方がほとんどなのではないでしょうか。旅行業界を目指すみなさんにとって、「インバウンド」は現在、絶対に知っておくべきワードです。 インバウンドとは、訪日外国人旅行客のことです。日本政府は観光を成長戦略のひとつとして掲げており、オリンピックイヤーである2020年までに訪日外国人を、4000万人に増やす、という目標を掲げています。
ちなみにインバウンドの方に人気の観光地というのは、日本人に人気の観光地と必ずしも一致しないようです。調べてみるとおもしろいかもしれませんよ。
民泊
訪日外国人の増加によって、ホテル、旅館の不足が課題になっています。そこで注目されているのが「民泊」です。民泊とは、住宅の空き部屋やマンションの1室などを活用して、旅行者に宿泊をさせることを言います。
最近のトピックとしては、2017年に「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が成立したことです。無許可民泊が横行していた状況の中、今回の法整備で状況の改善が期待されています。
IT化
IT化により旅行会社は店舗を持たずともインターネット上で旅行の募集・販売ができるようになり、これまでの旅行業界からその仕組みが変わってきました。
先に述べた主要旅行業者のランキングの2位に、楽天が入ってきているのもうなずけますね。今後は旅行代理店のリアル店舗での販売から、インターネットを活用した旅行販売にシフトしていくのかもしれません。
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旅行業界で求められる人材とは
コミュニケーション能力が高い人
旅行業界は、お客様や取引先など人と関わることが多い業界です。そのため、採用では知識や頭のよさよりも人間性を重視する企業も多いようです。
面接では「周囲の人間といい関係を築くことができる」「相手の気持ちになって考えることができる」といった、コミュニケーション能力の高さをアピールするようにしましょう。
企画力がある人
旅行の企画に携わることが多い旅行業界では、企画力のある人材が求められます。トレンドに敏感であったり、今後の旅行ニーズの動向を読み解く力があれば、旅行業界では重宝されるでしょう。
学生時代にサークルやゼミなどで自分が企画した経験があれば、積極的にアピールするようにしましょう。
旅行業界の就活対策
業界研究を徹底する
旅行業界の就活に関しては、狭き門をくぐりぬけるために、かなりしっかりとした企業研究と対策が必要になります。「旅行が好きだから旅行会社で働きたい」というだけでは十分なアピールとは言えません。ぜひ、みなさん自身が旅行会社に入って、顧客に、会社にどんな価値を提供できるのか、伝えられるようにしてほしいと思います。
そのための情報収集の方法として、各企業のホームページはもちろんのこと、企業ごとの売上高やその内訳(国内・海外)を比較するなら、観光庁のホームページを見るのが良いでしょう。前年に比べて売上がどうだったのかもわかるので、経年比較をしたいときも便利です。
インターンシップに参加する
旅行業界の就活対策として、インターンシップに参加することもおすすめします。1つは企業理解が深まるというメリットがあります。もう1つは採用担当者やその他社員とのつながりができる可能性があるからです。
インターンシップであっても、企業はキラッと光る学生には注目するものです。グループワークなどではしっかりと傾聴し、かつ自分の意見をしっかり伝えるようにします。自分にできることを着実に行っていけば、就活でもいかせる経験となるでしょう。
語学力・海外経験を磨いておく
旅行業界では、語学力や海外経験があることは大きな武器となります。TOEICの試験を受けるなどして、語学力をアピールできるようにしておきましょう。海外留学や海外旅行の経験などもアピールポイントになります。
観光や旅行でのシチュエーションに特化した英語の検定「観光英語検定」を取得しておくのと、就活でのアピールにも使えますし、就職後に仕事でいかすこともできます。
たくさん旅行をしておく
旅行会社で働いている人は旅行好きな人が多いですし、実際にたくさん旅行をしている人が多いです。実際に現地を訪れることで得た知識や経験は、就活の志望動機や自己PRでも使えるネタになりますし、仕事でもいかすことができます。
社会人になると長い休みを取れる期間は限られてしまうので、学生のうちにたくさん旅行をして経験を積んでおくと就活でも役立つでしょう。
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さいごに
旅行業界は人気の業界ではありますが、学生にとっても身近な業界であるがゆえに、「楽しそう」といった安易な理由で希望をする就活生が多いのも事実です。業界研究、企業研究をしっかりおこなって、ライバルと差をつけましょう。
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