就活でのES(エントリーシート)には、「研究内容」を書く欄が用意されていることがあります。しかし、研究の専門的な分野を解説するだけでは十分とは言えません。
企業が研究内容を書かせるのは、研究内容だけでなくあなた自身のことを知りたいからです。今回は、企業に自分をアピールできる研究内容の書き方をご紹介します。

- ・エントリーシートの「研究内容」を企業はどう見る?
- ├大学生活をどう過ごしたか
- ├達成すべき課題に真剣に取り組めるか
- └相手に伝わるコミュニケーション能力を持っているか
- ・【例文で解説】ESで研究内容を書くときの文章構成の型
- ├研究内容を説明する文章構成
- ├研究内容を説明する例文
- └研究を通して自分が得られたものを書く
- ・ESで研究内容を書くときに気をつけたいポイント
- ├専門用語を使わず分かりやすい文章で書く
- └誤字脱字に注意
- ・エントリーシートの完成度を高めるために
- ├自分で声に出して読んでみる
- └研究を知らない人に読んでもらう
- ・ESの研究内容が書けたらしておきたい準備
- ├エントリーシートのコピーをとっておく
- └面接官がしそうな質問に備えておく
- ・最後に
エントリーシートの「研究内容」を企業はどう見る?
大学生活をどう過ごしたか
高等教育機関である大学において、大学生の本分は「学問を修めること」です。特に大学3、4年生になるとゼミなどに配属され、より専門的な内容についての知識を身につけることになります。
ゼミでは、新たな発見を求めて実験・研究を繰り返していきます。これらは就活直前になって取り繕うのは困難です。企業は研究内容を質問することで、就活生が大学生として真面目に過ごしてきたかどうかを確認できます。
達成すべき課題に真剣に取り組めるか
研究は、資料収集・実験計画の立案・実験の実施・論文執筆など、複数の手順から成り立っています。研究を完成させるためには、これらの手順を1つ1つ着実にこなしていくことが大切です。
社会人になってからも、企業が掲げる目標を達成するために、小さな成果を1つ1つ積み重ねていくことが求められます。研究内容に関する質問は、就活生が課題を遂行する能力も確認できるのです。
相手に伝わるコミュニケーション能力を持っているか
研究内容の質問を通して、相手を意識したコミュニケーションの能力をチェックすることもできます。研究内容の説明では、専門的な知識が全くない人にも分かりやすく説明することが求められるからです。
仕事をする上でも、社員同士の日常的なやり取りはもちろん、自社の製品を顧客に紹介したり、会議で自分のアイデアを伝えたりと、他者の持つ知識や価値観などに配慮しながら、自分の意見や考えを伝える力は大切なスキルとなります。
【例文で解説】ESで研究内容を書くときの文章構成の型
研究内容を説明する文章構成
研究の内容をイメージしてもらうために、文章を構成する型を身につけましょう。
①研究内容
②研究の目的
③研究方法
④研究結果
⑤今後の研究
以上の5つの要素で書いていくと、わかりやすいです。最後に締めくくりとして、研究で学んだことや感想を入れるとさらによくなります。
研究内容を説明する例文
1.研究内容:
「私は不登校生徒の社会復帰に向けた取り組みを研究してきました。」
2.研究に取り組んだ理由・目的:
「学校は社会の入り口としての機能を果たしており、不登校になると社会に進むきっかけも失われ、そのままニートや引きこもりになってしまうことがあります。社会復帰への取り組みを研究することは、不登校の当事者にも社会にとっても有益であると考えました。」
3.研究の方法:
「現在、社会人として働いている不登校経験のある方にインタビューを行い、社会に戻るきっかけとなった体験をお聞きしています。」
4.研究結果:
「家族や友人の言葉だけでなく、小説や漫画で見たシーンを心の支えとしている人がいることが興味深いと感じています。」
5.今後の研究:
「今後は得られたインタビュー内容を分析し、カテゴリにまとめていきたいと考えています。」
研究を通して自分が得られたものを書く
研究内容の説明だけでなく、研究を通して自分が得られたものを書き添えておくと、アピールの材料として活用することができます。
研究には「問題解決能力」や「論理的思考力」、教授やゼミの仲間との「協調性」や「コミュニケーション能力」など様々な能力が必要となります。あなたが最も成長したと感じることを書いてみましょう。
【締めくくりの例文】
今回の研究は、チームの仲間と作業を分担しながら進めていきました。複数の人が関わる研究で、チームワークの素晴らしさと難しさを学びました。この経験をいかして、社会人になっても多くの人と協力しながらプロジェクトに関わりたいと考えています。
ESで研究内容を書くときに気をつけたいポイント
専門用語を使わず分かりやすい文章で書く
研究内容を書くときには専門用語を使わず、分かりやすい文章で書くようにしましょう。 たくさんのエントリーシートに目を通さなければならない採用担当者は知らない専門用語をわざわざ調べる余裕はありません。
「研究の知識が全くない友人や家族に説明するとしたら…」をイメージしながら、できるだけ簡単な言葉で説明することが大切です。
誤字脱字に注意
また、エントリーシートは内容そのものも大切ですが、正しい文法や言葉遣いで書くことも重要です。書いてから時間をおいて読み返し、書き間違いやおかしな表現がないか何度も確認します。
早めに書き上げてキャリアセンターで添削を受けておくと、自信をもってエントリーシートを書くことができるようになるでしょう。
エントリーシートの完成度を高めるために
自分で声に出して読んでみる
文章を書き続けていると、途中で文法がおかしくなっていたり、誤字・脱字といったミスが発生したりします。エントリーシートに書く文章が完成したら、一度声に出して読んでみましょう。
「なんだか読みづらいな」「違和感があるな」と感じたところは、もっと自然で読みやすい文章になるように書き直してみてくださいね。
研究を知らない人に読んでもらう
「研究を知らない人でも分かるように」と意識していても、使い慣れている専門用語などはついつい使ってしまうこともあります。研究内容を書き上げたら、実際に研究を知らない人に読んでもらいましょう。
身近な家族や友人にチェックしてもらったり、キャリアセンターで添削をお願いしたりするのも良いでしょう。
ESの研究内容が書けたらしておきたい準備
エントリーシートのコピーをとっておく
面接になると緊張して、エントリーシートに書いた内容を忘れてしまうことがあります。面接での発言とエントリーシートの内容が食い違ってしまうと印象がよくありません。
面接の直前に書いたことを見返しておけるように、作成したエントリーシートは提出前に必ずコピーをとっておくようにしましょう。
面接官がしそうな質問に備えておく
エントリーシートが作成できたら、研究内容について面接の際に聞かれそうな質問を想定して、あらかじめ回答を用意しておきましょう。
家族や友人に読んでもらい、わかりにくいところや詳しく聞きたい部分を聞いてみるといいかもしれません。
研究内容について深掘りされるときは、次のような質問が多いです。
・研究で大変だったことはどんなことですか?
・研究中にトラブルはありましたか?それをどのように乗り越えましたか?
・研究で学んだことを当社でどのようにいかしたいと思っていますか?
深掘りされた質問に対しても答えを準備しておくと、安心して面接に臨むことができ、自信を持ってスムーズに受け答えすることができます。
最後に
就活のエントリーシートで研究内容を書く時には、自分自身の研究内容をしっかり理解しておくことが大切です。自分の理解や知識に不安があれば、指導教官にも相談してみましょう。エントリーシートに書かれた質問項目は、あなた自身の人柄や魅力を知るためのもの。企業は何を知りたいかを考えながら、丁寧に仕上げてみてくださいね。
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