就活での筆記試験としてよく用いられる「SPI」試験。SPIには様々な受験方法があり、企業から「テストセンター」という形式での受検を指示されることも。
テストセンターでの試験は特徴的なので、内容や形式をあらかじめ理解しておく必要があります。対策を怠ると思わぬミスをしてしまうかもしれません。
今回はテストセンターの受検形式・出題内容・特徴を解説します。テストセンター受検までの流れや対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

- ・テストセンターとは?
- ├「英語能力検査」と「構造的把握力検査」があることも
- └しっかりと対策を!
- ・テストセンターの出題内容は?
- ├言語の出題範囲
- └非言語の出題範囲
- ・テストセンターの特徴とは?
- ├1問ごとに時間の制限がある
- ├出題される問題がそれぞれ違う
- └1年間は他の企業にも活用できる
- ・テストセンターの流れ
- ├企業から受検についての連絡が届く
- ├会場・日時の予約を自分で行う
- ├性格検査を受けておく
- └当日は身分証明書と受験票を忘れずに!
- ・テストセンターの対策は?
- ├問題集を繰り返す
- ├早めにテストセンターを受検しよう
- └テストセンターが体験できるサイトも試してみよう!
- ・「テストセンター」に関する疑問を解消
- ├テストセンターで受験する時の服装は?
- ├受験料は?
- └テストセンターの結果はどうやってわかるの?
- ・最後に
テストセンターとは?
テストセンターとは、専用の会場に設置されたパソコンでSPIを受検する試験形式のことを指します。
SPIの受験方法はテストセンターの他に、ペーパーテスト形式やWebテスト形式、インハウスCBT形式などがあります。
「英語能力検査」と「構造的把握力検査」があることも
通常のSPIは「性格検査」と「能力検査」ですが、テストセンター形式での受検の場合「英語能力検査」と「構造的把握力検査」が追加されることもあります。
「英語能力検査」では、英文の穴埋めや長文読解など英語力を問う問題が出題されます。「構造的把握力検査」では、物事の構造や関係性を理解しているかどうかを見る問題が出されます。
しっかりと対策を!
同じSPIとはいえ、ペーパーテストやWEBテストなどとは出題範囲が違います。時間が限られている試験でもあるので、受験前にはテストセンターの形式に合わせた対策をしておく必要があります。
テストセンター形式での受検を求める企業が多くを占めているため、筆記試験対策の第一歩としてテストセンターを乗り切る実力を身につけておくことが大切なのです。
テストセンターの出題内容は?
テストセンターは、言語と非言語の範囲から成る「基礎能力検査」がメインとなっています。
言語の出題範囲
・二語の関係:示された二語と同じ二語関係に当たる単語を選ぶ問題です。
・語句の意味:問題文の意味を表す単語を選ぶ問題です。
・語句の用法:文章中の下線が引かれた単語と近い意味の単語を選ぶ問題です。
・文の並び換え:文章を意味が通るように並べる問題です。
・空欄補充:文章の空欄に当てはまる表現を選ぶ問題です。
・文節の並び換え:文節を並び換えて意味の通る文を作る問題です。
・長文読解:長文を読んで設問に当てはまる選択肢を選ぶ問題です
非言語の出題範囲
・推論:問題文を読んで、選択肢から「必ず正しい」推論を選ぶ問題です。
・場合の数:選び方や組み合わせなどが何通りあるかを答える問題です。
・確率:出来事が起こる確率を答える問題です。
・集合:問題文や表の情報から条件に当てはまる数を導き出す問題です。
・損益算:原価・定価・売価を求める問題です。
・速度算:速さ・時間・距離を求める問題です。
・表の読み取り:表から情報を読み取って設問に答える問題です。
・資料の読み取り:資料から情報を読み取って設問に答える問題です。
・長文読み取り計算:長文に書かれた内容と一致する選択肢を選ぶ問題です。
・代金の清算:割り勘をするために誰がいくら払うかを導く問題です。
・料金の割引:割引が適用された時の料金を答える問題です。
・割合の計算:「〇〇%のうちの××%」など、割合の中の割合を読み解き、その数を導く問題です。
テストセンターの特徴とは?
1問ごとに時間の制限がある
テストセンターの基礎能力検査全体の所要時間は35分で、試験では1問ごとに制限時間が設定されています。
回答出来ていない状態でも強制的に次の問題が始まってしまうので、テンポよく進める必要があります。。画面上部に制限時間が表示されるので、確認しながら解き進めていきましょう。
出題される問題がそれぞれ違う
テストセンターでは、出題される問題が1人ひとり異なります。これは正しく答えられたか、間違った回答をしたかによって次に出題される問題の難易度が変わるためです。
正しく答えられればレベルの高い問題が、間違った場合には易しい問題が出題されます。企業によってオプションで英語検査が追加されていることもあります。
1年間は他の企業にも活用できる
テストセンターは一度受検すれば、1年間は他の企業に活用することもできます。ただし、提出できるのは直近の成績に限られます。何度か受検して「今回のテストセンターはよく出来た」と判断できた時には、その結果を使うのがおすすめです。
テストセンターの流れ
企業から受検についての連絡が届く
テストセンターでの受検が必要となる場合には、企業からメールで連絡が来ます。まずはその連絡を待ちましょう。
メールには受検会場や予約に必要なIDなどが記載されていることがありますので、間違って消してしまうことのないよう注意して保存しておきましょう。
会場・日時の予約を自分で行う
テストセンターでは自分で会場と日時を予約します。企業が準備してくれるわけではないので注意してください。
テストセンターの予約は多くの就活生が同時に行うため、「この日がダメになった」と思っても、別の日時の枠がすでに埋まっていることもあります。変更しなくても済むように、よく考えて予約してくださいね。
性格検査を受けておく
予約が完了したら、性格検査を受けておきます。約300問の質問に30分程度で答えていくものなので、あまり悩みすぎずに回答していきましょう。
予約直後に性格検査を受検する時間がない場合は、予約した翌日の午前3時までであれば受検可能です。その時間を過ぎると、テストセンターの予約自体が無効になってしまうので注意しましょう。
当日は身分証明書と受験票を忘れずに!
当日は運転免許証や学生証などの「身分証明書」と、受験IDや名前などが記載されたテストセンターからのメールを印刷した「受験票」を忘れずに持参しましょう。筆記用具やメモ用紙は会場から貸し出しを受けるため、自分で持っていく必要はありません。
テストセンターの対策は?
問題集を繰り返す
テストセンターの出題内容は、中学高校レベルと言われています。例えば、非言語の「場合の数」などは、高校で習った公式を思い出すことができれば、考え込むことなく、テンポよく解くことができます。
限られた時間の中で正しい答えを導き出すには、1冊の問題集を何度も繰り返し、問題の解き方や出題パターンをしっかりと掴む必要があります。
早めにテストセンターを受検しよう
第一志望以外の企業で、積極的にテストセンターを受検するのも使える対策の1つです。何度も受検すれば第一志望の企業に良い成績を活用できるチャンスも増えます。
ただし、エントリーシートを書かないと受検できない企業も多いため、忙しい時期にはおすすめできません。優先すべきことが何なのかをよく考えて取り組むようにしましょう。
テストセンターが体験できるサイトも試してみよう!
テストセンターの形式に慣れることが目的のサイトもあれば、会員登録することでテストセンターの模擬試験を受けて、自分自身の成績や弱点を分析してくれるサイトもあります。
自分自身のニーズに合わせて、ぜひ活用してみましょう。
「テストセンター」に関する疑問を解消
テストセンターで受験する時の服装は?
テストセンターでSPIを受験する場合、服装に悩む就活生も多いでしょう。テストセンターでは服装の規定はないので、受験の際の服装は自由です。
スーツやビジネスカジュアル、私服でも大丈夫です。好きな格好でリラックスして試験を受けることも大切ですが、就活生としてTPOをわきまえることを忘れずに。私服で受験する人が多いですが、気合を入れたいならスーツもいいでしょう。
受験料は?
テストセンターでSPIを受験するのに、受験料はかかりません。しかし試験会場までの交通費は実費となるので、なるべくアクセスしやすい会場を選ぶといいでしょう。
テストセンターの結果はどうやってわかるの?
受験者は、自分が受けたテストのスコアや結果を知ることはできません。企業から合否の連絡がくるのを待ちましょう。
最後に
テストセンターは出題される問題そのものはそこまで難しくありません。しかし、テストセンターならではの独特の出題形式に慣れていないと、緊張から思いがけないミスをしてしまうことがあります。
本当の実力をしっかりと発揮するためにも、ぜひ事前にしっかりと対策しておきましょう。そして、余裕をもって就活を勝ち進んでくださいね。
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