就活で「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」というのは必ずといって良いほど聞かれることです。
サークルやアルバイト、ゼミのことを話す学生が多いようですが、「部活動」を頑張ったという学生は企業から高く評価されやすいという話を聞いたことはありませんか?「部活はしていたけどとくに実績があるわけじゃないし…」と、アピールの仕方に悩んでいる就活生も少なくないと思います。
ここでは、部活動の経験が自己PRで評価されやすいというのは本当なのか?また、どのようにアピールすれば高評価に繋がるのか、といったことについて具体的な例文を紹介しながら解説します!

- ・部活を頑張った経験は就活で有利になる?
- ├部活を頑張った経験が評価される理由
- └大切なのは実績よりも経験や姿勢
- ・自己PRで部活動経験を効果的にアピールするためのポイント
- ├結果だけでなく動機や行動を伝える
- ├はじめに1番アピールしたいことを簡潔に伝える
- └具体的な数字を使う
- ・自己PRで部活動経験をアピールする時のNG例
- ├専門用語を多用している
- ├具体的なエピソードがない
- ├嘘や誇張はNG
- └客観的な視点を忘れずに
- ・部活のエピソードを使った自己PRの2パターン
- ├企業に伝えたい自分の強みをアピールする
- └部活を通して学んだことをアピールする
- ・キャプテン・副キャプテンをしていた人
- ├キャプテン・副キャプテンをしていた人の自己PRポイント
- └キャプテン・副キャプテンをしていた人の自己PR例文
- ・選手だった人
- ├選手だった人の自己PRポイント
- └選手だった人の自己PR例文
- ・マネージャーをしていた人
- ├マネージャーをしていた人の自己PRポイント
- └マネージャーをしていた人の自己PR例文
- ・まとめ
部活を頑張った経験は就活で有利になる?
部活を頑張った経験が評価される理由
部活動を頑張っていた学生は就活で有利という話がありますが、それは間違っていないといえるでしょう。特に、金融業界や大手財閥系企業、大手総合商社などでは体育会系の部活に所属していた学生が好まれる傾向にあります。
部活を頑張っていた学生が就活で有利になる理由として、次のような理由が考えられます。
・先輩の強いコネがあること
・体力があること
・大学で部活を4年間続ける忍耐力、継続力があること
・礼儀作法が身についていること
・協調性があること
・目標達成のために努力した経験があること
大切なのは実績よりも経験や姿勢
全国大会などで良い成績を残していると面接などでアピールしやすくなりますが、成績や結果はそこまで重要ではありません。
面接官が聞きたいのは成績や結果ではなく、どんな経験をしてきたか、どんな姿勢で物事に取り組んできたかということです。就活で有利になるかどうかは、部活動の経験をどのように伝えるかによって大きく変わると言えるでしょう。
それでは、次章以降で就活で部活動の経験を使って自己PRする際のポイントについてお伝えしていきます。
自己PRで部活動経験を効果的にアピールするためのポイント
結果だけでなく動機や行動を伝える
学生の立場からするとつい「私はこんな結果を今まで残してきました!」と結果を伝えることを重視してしまいがちです。しかし、企業は学生が入社後に会社に貢献できるかどうかを知りたいのであり、学生が物事にどのように取り組む人間かを知りたがっているのです。
したがって結果を出すための過程やそこで自分がどのように貢献したのか、またその動機は何か、問題が起こったときにどう対処したのか、といったことを伝えるように意識しましょう。
はじめに1番アピールしたいことを簡潔に伝える
自分が話をするときに「これから○○の話をします。」と宣言することで、相手はこれからどんな内容が話されるのかをある程度予想して聞くことができます。これからどんな話をされるのかわからないと、話を聞きながら「これは結局何の話だろう?」と考えることになってしまい、アピールポイントが伝わりにくくなってしまいます。
「私は野球部のキャプテンとしての経験を通じて、チームをまとめ引っ張っていく統率力を身につけることができました」というように、もっとも伝えたいことを一言でまとめ、はじめに伝えるようにしましょう。
具体的な数字を使う
部活動の規模感、練習期間、練習頻度、自分が出した結果については、なるべく具体的な数字をあげるようにします。目標を決めてから達成するまでの期間なども、具体的に話す方がいいでしょう。
数字の情報を付け加えることで、面接官は状況をよりイメージしやすくなります。また、相手にきちんと定量的な情報を伝える姿勢は好評価となるでしょう。
自己PRで部活動経験をアピールする時のNG例
専門用語を多用している
企業の採用担当者がその部活動について詳しいとは限らないので、専門用語を多用するのは避けましょう。専門用語が多いと話が伝わりづらくなるだけでなく、気の利かない人だという印象を与えかねません。
素人でもわかるように噛み砕いて説明できるというのは、それ自体が多くの仕事で役に立つ能力でもあります。部活動の仲間同士で話すときとは違うので、誰でもわかるような表現で伝えることを意識しましょう。
具体的なエピソードがない
部活動の経験をアピールする就活生は多いです。そのため、「部活を4年間続けていました」「キャプテンをつとめていました」というだけでは、ほかの人と差別化ができません。
面接官に印象付けるには、自分だけが経験したエピソードを語る必要があります。どんな工夫をして困難を乗り越えたのか、どんな努力をして目標を達成したのかなど、具体的なストーリーを語りましょう。
嘘や誇張はNG
就活の自己PRでは、少しでも自分をよく見せたいと思うものですが、嘘をついたり、話を盛るのはやめましょう。学生時代のことだからバレないだろうと思うかもしれませんが、面接の時に突っ込んだ質問をされて答えられないと「なんだかおかしいな」「正直に話していないな」と採用担当者にはすぐに感づかれてしまいます。
嘘をついていると話に整合性がなくなったりして、思わぬところから嘘がバレてしまうこともよくあリます。部活のエピソードを語る時には、必要以上に自分をよく見せようとするのではなく、ありのままの自分の良さを伝えることにフォーカスしましょう。
客観的な視点を忘れずに
部活に強い思い入れがある人がしてしまいがちなのが、熱く語り過ぎてしまうという失敗です。「これだけ頑張った」「こんなに辛い思いをした」「こんな成果をあげた」など細かく話しすぎると、聞いている人が飽きてしまうことがあります。
就活の自己PRでは時間も限られています。部活のエピソードなどは、要点をまとめてわかりやすく、簡潔に語ることを意識してください。
部活のエピソードを使った自己PRの2パターン
企業に伝えたい自分の強みをアピールする
まずは、自分のアピールポイントを印象付ける伝え方です。部活のエピソードでアピールしやすい強みは次のようなものがあります。
・リーダーシップ
・責任感
・向上心
・忍耐力
・継続力
自己PRでは、企業の文化や企業が求める人物像をリサーチしてそれに合わせることがポイントです。どんなにアピールしてもそれが企業の求める要素でなければ採用担当者には響きません。
例えばチームで協力して仕事をすることが重視されている企業を受ける場合は、部活のアピソードとからめて「チームワーク」や「協調性」をアピールするのがいいでしょう。
体育会系の企業なら、「体力がある」「精神的にタフである」「リーダーシップに自信がある」などを印象付けると効果的な自己PRになります。
部活を通して学んだことをアピールする
自身のアピールポイントが、企業が求める人物像となかなかマッチしないこともあります。その場合は、部活を通して学んだことをアピールするのがいいでしょう。
計画的に物事を進めていく上で気づいたこと、努力の過程で学んだことなどを、部活での具体的な体験とからめて語ります。
「記録を更新するためにこんな計画を立てて練習した」「レギュラーになるためにこんな努力をした」など、目標に向かって努力したことから、計画性や忍耐力などをアピールしてみましょう。
成し遂げたことや目標を達成したことがない場合は、問題を解決したことにフォーカスする伝え方もあります。「問題や課題に直面した時にどう対処したか」「弱点をどう克服したか」などについて語ると、問題解決能力や向上心などのアピールにつなげることができます。

キャプテン・副キャプテンをしていた人
キャプテン・副キャプテンをしていた人の自己PRポイント
部活動のキャプテンや副キャプテンをしていた人には、リーダーシップやチームマネジメントのスキルが求められます。キャプテンとして心がけていたことをまとめておくといいでしょう。
例えば、次のような点について事前に考えておくといいです。
・チーム全体のコミュニケーションを円滑にするために気を付けたことはあるか
・キャプテンとしてどんなチームを作ろうとしたのか
・チーム運営していく中でどのような困難があり、どう乗り越えたのか
・目指していたリーダー像はどのようなリーダーか
リーダーはほかの役割に比べて人前に立つことも多く、困難にぶつかることが多い役割です。そのため日々の活動のなかで、より良い結果にするためにどうすればいいのかを考えているはずです。面接に臨む前には、特別なことはしなくとも日々の活動の中で考えていたことを言語化しておけば問題ありません。
副キャプテンの場合には少し注意が必要です。副キャプテンは場面に応じて様々な役割を果たすことになるポジションです。選手とキャプテンの橋渡しの役割、キャプテンの相談役としての役割、リーダーがいないときにはリーダーとして活動することもあります。ときにはチームの顔としての役割を果たさなくてはいけないときもあります。自己PRをするときには、強みとしてアピールすることと副キャプテンとしてのエピソードにずれがないように気を付けましょう。
キャプテン・副キャプテンをしていた人の自己PR例文
私の強みはチームにとって必要なことを考え、チームとしてそれを達成できることです。
私がバスケ部のキャプテンに就任した時には、毎年1部リーグへの昇格を目標にするも達成できない状況でした。私たちのチームが昇格できないのは個人プレーを中心に点を取るチームであり、個々の力が均衡しているチームと戦う時に組織力で負けてしまうからです。そのため私は監督と相談し、個人プレーの練習時間を削り、チームプレーの練習時間を増やすよう提案しました。
しかしはじめは部員に受け入れられず、「個人プレーが強いからこそ2部リーグで戦えている」「チームプレーよりも個人プレーのほうが好き」などの反対意見がでました。チームプレーの練習になると、個人プレーのときより集中力が落ちる部員もいたため、私は嫌われ役になることを覚悟して彼らに厳しく接しました。
またどのような練習をするべきか部員同士で話しあえる場を設けることにしました。最初はチームメンバー同士もぶつかることが多かったのですが、徐々に互いの考えがわかるようになり、私のチームプレーを大切にするべきだという考えも浸透していきました。
私としても部員が普段どのようなことを考えているのかわかり衝突することが少なくなりました。 次第にチームで勝つために、メンバー同士声を掛け合い、お互いをサポートできるチームに成長することができました。その結果、私たちが4年生のときには今まで勝てなかったチームに勝つことができ、1部リーグへと昇格することができました。御社でも皆の思いや力をまとめて必要なことをやりきることができるチーム作りに貢献していきたいと考えています。
選手だった人
選手だった人の自己PRポイント
一選手であっても、チームの中で果たしている役割があるはずです。例えば、後輩が入ってきたときの対応やチームで盛り上げ役をしていたことなど。自分自身の努力だけをアピールするのではなく、チームにどのような貢献ができたのかという観点から自己PRできるようにしましょう。
選手だった人の自己PR例文
私の強みは周りを巻き込んで目標を達成できることです。実際に私は大学のサッカー部で3部リーグから2部リーグへの昇格を目標に掲げて周りに宣言し、その目標を3年次に達成しました。
部内で私はレフトミッドフィールダーというフィールドの中盤左側でプレーするポジションのスタメンでした。チームとしては試合終盤の集中力に不安があり、多くの試合で終盤に崩されて負けてしまうということがありました。どうして終盤に崩されてしまうのだろうと疑問に思い、試合の映像を自分なりに分析してみると特に後半に入ってからの右サイドのミッドフィールダーの運動量の低下が懸念点であることがわかりました。
その対策として行ったのは、ミッドフィールダーの体力を今より増加させること、ほかにはみんなに負担をかけることになってしまいますが選手交代枠を右側の選手に必ず1枠割いてもらうことなどです。ほかのポジションのメンバーにも相談し、終盤のプレーで精彩がかけてしまうときのカバーリングを協力してもらうようにしました。
できるだけ終盤の安定性を維持することを部内に提案し働きかけた結果、チームの勝率が上がり私が3年の時に見事2部リーグに昇格することを果たしました。私はこの周囲を巻き込んで目標達成する能力を貴社で活かすことができると考えています。
マネージャーをしていた人
マネージャーをしていた人の自己PRポイント
マネージャーはチームではサポート役です。普段の活動は選手が活動しやすいようにドリンクを用意したり、洗濯をしたりと地味に見える活動が多いのかもしれません。日々の活動のなかでどのようなことを考えて、なにをしてきたのかをアピールできるようにしましょう。
言われたことをきちんとこなすことも大切なことですが、自己PRするときにはそれだけでなく自主的に取り組んだことを伝えていく必要があります。
マネージャーをしていた人の自己PR例文
私は縁の下の力持ちになることを強みとしています。学生時代は野球部のマネージャーをしていました。野球部は毎日活動をしており、マネージャーとして毎日練習に参加し充実した学生生活でした。
マネージャーの仕事は、部員がけがした時の応急処置、洗濯、掃除などがあり、遠征のときには食事の準備やバスの手配なども行っていました。これらの仕事を選手の近くでしているうちに、もっと彼らのことをみんなに知ってほしいと考えるようになりました。
当時は部員が少なかったので新しい部員が増えることを期待してブログの開設を行いました。日々の練習の様子を発信するなど、外からではなかなかわかりにくい部活の雰囲気が伝わるようにしました。新入生が入ってくる時期には、部員との交流の機会を増やそうと食事会を企画したり、野球初心者でも楽しめるイベントを企画して新入生に参加してもらったりしました。
結果、野球部の活動が広まり、新入生も多く入ってくるようになりました。縁の下の力持ちとして私にできることを見つけ、御社に貢献できる活動をしていきたいと考えています。
まとめ
今回は就職活動での自己PRで「部活動経験」をアピールする方法について解説してきました。
まとめとしては
・部活経験のある学生は就活で有利であり、特に金融や大手財閥系企業、大手総合商社でその傾向がみられる
・結果を出すために自分が貢献した内容について話す
・はじめに1番アピールしたいことを簡潔に伝える
・部活動の規模感、練習期間、練習頻度、自分が出した結果について具体的な数字を使おう
・専門用語などは噛み砕いて説明できるようにする
となります。
自己PRで部活動の経験をうまくアピールして内定獲得を目指しましょう。
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