採用担当の宛名は「御中」で大丈夫?正しい使い分け方を紹介!

手紙やメールなどを書く際、相手の名前につける敬称にはさまざまな種類があります。「御中」「様」「各位」など……実は違いがよくわからない!という方もいらっしゃるかもしれません。

就活で採用担当者に応募書類を送るときに、宛名の書き方で迷ったことがある人も少なくないでしょう。「御中」「様」「殿」どれがいいのか、メールや添え状の場合も迷いますよね。

今回は採用担当へメールや郵便物を送る際の敬称について解説します。大学生のうちに使い分け方をしっかりと押さえておきましょう。

採用担当の宛名は「御中」で大丈夫?正しい使い分け方を紹介!
目次

就活では宛名の書き方も見られている

他人にメールや郵便物を送る際には名前に敬称をつける

LINEやSNSのダイレクトメッセージにはありませんが、封書で郵送物を送る際や、メールで本文を書き始める前には、必ず相手の名前とそれに付ける敬称を書き記す必要があります。

しかし、いくつか種類があるため、間違えて使用すると場合によっては大変失礼なこともあります。その違いを改めて確認しておきましょう。

宛名の書き方で見られている就活生の「ビジネスマナー」

就活では応募書類を送付したり、メールで連絡をしたりする機会が多いです。その際に宛名の書き方が間違っていると、あまり印象がよくありません。
宛名の書き方を間違ったからといって不採用になるわけではありませんが、マイナスの印象を与えないためにも、最低限の知識は身につけておきましょう。

採用担当に書類を送るときは「様」と「御中」どちらが正しい?

「様」と「御中」って何が違うの?

よく間違えやすいのが、「様」と「御中」です。重複して使用してしまうなど間違って使っている若い人も多く、社会人1年目がしやすいミスとしても知られています。会社に入ってから恥をかかないように、そして就活中に使用する機会があれば致命的なミスを犯さないためにも覚えておきましょう。

「様」は個人名のあとにつける
まず、「様」は個人名に対し付けられる敬称です。これは、普段会話などでも使用するのでイメージしやすいでしょう。手紙を送る際にも宛名に「●●様」と書きますよね。

「御中」は団体や企業などのあとにつける
続いて、難しそうな漢字の「御中」ですが、これは団体や企業などに対して使用する敬称です。「株式会社○○御中」、あるいは、「有限会社○○営業部御中」というように、担当者などの個人ではなく、会社や団体などに対しメールや郵送物を送る際に使用します。

採用担当に書類を送るときの正しい宛名の書き方は?

就活で応募書類を送るのは、採用担当宛が多いと思います。その際の正しい宛名の書き方を確認しておきましょう。

【採用担当の個人名がわからない場合】
株式会社〇〇 採用担当御中

【採用担当の個人名がわかる場合】
株式会社〇〇 採用担当 〇〇様

個人名を記載するかしないかで敬称が変わるということを覚えておき、間違えないように使い分けてください。

これは恥ずかしい!間違った使い方

続いては、やってしまうとかなり恥ずかしい敬称の間違った使い方です。実際にこのような間違いをしてしまう若者は多いので、しっかりと覚えておきましょう。

「様」と「御中」の併用

まずは、「様」と「御中」を併用し、「株式会社○○営業部御中鈴木一郎様」と書いてしまう間違いです。「様」と「御中」は基本的に同時には使わずに、どちらか適した方を使用します。

そのため、正しい使い方は「株式会社○○営業部鈴木一郎様」となります。最後に来ているのが個人名であれば「様」、団体名のみで個人名を記載しないのであれば「御中」と覚えておけば間違えることはありません。

役職名がある場合は様をつけない

「株式会社○○営業部 鈴木部長様」というように、「役職名」と「様」を併用してしまうのも、よくある間違いです。

役職名がある場合は「様」は不要なので、正しくは「株式会社○○営業部 鈴木部長」もしくは、「株式会社○○営業部 部長 鈴木様」となります。

宛名や敬称についての疑問を解消しよう

名前が分からない場合の宛て名ってどうすればいいの?

場合によっては、送り先はわかっているけれど、相手の名前がわからない!と言うこともあると思います。

たとえば、就活の面接後に提出しなければならないものがある場合に、送り先は株式会社○○の人事の採用担当の人だということはわかっているのだけど、名前を忘れてしまった……という場合や、そういえば今週から担当者が変更になるといっていたけど新しい担当者の名前を教えてもらっていない!という場合などです。

そんなときは、「株式会社○○人事部採用担当御中」と記載しましょう。正しい部署に届くだけでなく、担当部署の誰かに対応してほしい……という場合に使える敬称です。

もしも担当者名が分かっている場合は、面倒でもきちんと相手の名前を記載しましょう。「株式会社○○人事部採用担当 鈴木一郎様」とこの場合には個人名が最後に来ているので「様」を付けます。

メールや添え状をつけるときの敬称は?

履歴書や職務経歴書を送付する際は、添え状をつけることも多いですね。添え状の宛名も郵送の宛名と同じです。

部署やチームなど複数人宛に送る場合は、「株式会社○○人事部採用担当御中」と書きます。個人宛に送る場合は、「株式会社○○人事部採用担当 鈴木様」と記載しましょう。

お礼のメールや質問がある場合など、採用担当者にメールで連絡をする時も同じです。メールのはじめに書く宛名は、部署宛なら「御中」、個人宛なら「様」を使います。

ほかにも気になる「行」「各位」「殿」の正しい使い方は?

宛て名につける敬称には、ほかにもいくつかの種類があります。見たことはあるけど使い方がわからない!という方はあわせてチェックしておきましょう。

まず、「行」は自分宛ての郵送物につける敬称です。たとえ自分宛てでも呼び捨てにはせず、本人が送っているということがわかるように「鈴木一郎行」と書きます。返信用封筒に自分の名前を書いてください、と言われた場合には使ってみましょう。

また、連絡文書などで良く見る「各位」は複数の相手に対する敬称です。「みなさま」といったニュアンスで使用されます。「関係者各位」「入居者各位」といった使い方をします。複数人いる場合には全員の名前を書いていては大変なので、「各位」でまとめて敬意を払っているのですね。

最後に、最も間違えやすいのが「殿」です。これは、目上の人から目下の人に使用する敬称です。「殿」という感じから逆を連想してしまいがちなため、間違えてしまう人が多くいます。

部長が部下に対してメールなどをする際に「山田花子殿」といった書き方をします。目下の人が目上の人に使用するととても失礼になってしまいますので、気を付けましょう。

最後に

敬称の使い方は、なんとなくのイメージでは間違えてしまうことが多くあります。そして、うっかり間違えてしまうと取引先や上司などに対してかなり失礼になるだけでなく、「そんな常識も知らないのか」とかなり恥ずかしい思いをすることになります。今このタイミングで、しっかりとその違いを把握し、絶対に間違えないように気を付けましょう。



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