ボランティア活動の経験を就活の自己PRでどう伝えるか

大学生になってから他者との交流、社会貢献、自己実現のためなど様々な理由でボランティアに参加する人は少なくありません。しかし、それを就職活動で生かせるかどうかはその人次第といえるでしょう。今回はボランティア活動の経験を就活の自己PRでどのように伝えるべきかということについてお伝えしていきたいと思います。

ボランティア活動イメージ
目次

ボランティア活動は就活に有利?

ボランティア活動は就活に有利かと聞かれれば必ずしもそうとは言い切れません。大切なのはそのボランティアの経験で生かした強みや学んだことが仕事で役に立つということをアピールすることです。
ボランティア活動に自主的に参加するということはきちんと目的を持ち、行動力がある人間であるというアピールに繋がります。そういった人材を求めている企業に対しては伝え方次第ではボランティア活動をするということは有利になるといえるでしょう。
ただし、ボランティア活動をする大学生はあなただけではないということを忘れてはいけません。他の学生と同じようなありきたりな自己PRにならないように、しっかりと経験を掘り下げる必要があります。

ボランティア活動を自己PRする際のポイント

自己PRにおいて大切なのはいかに自分がこの企業に相応しいかということを伝えるという部分だと思います。その際に以下の3つの点に注意して自己PRを考えてみましょう。

どうしてボランティアをしようと思ったのか明確にしよう!

ボランティアに参加する理由は大半は何となくという学生が多いのではないでしょうか。社会貢献や自身の見聞を広めるためにという学生も中にはいますが、これらも抽象的な表現の域を出ません。ボランティアに参加するためにどのような問題意識を持っていたのか、自分がボランティアに参加することでどのような事が出来、何を成し遂げられると考えたのかを具体的に説明しましょう。

ボランティアで自分がしたことを具体的に説明しよう!

ボランティアに参加したといっても行く場所や参加する団体によって活動内容は様々です。そこで自分はどのような役割を与えられ、具体的にどのように行動したのか。自分が工夫したことや強みを生かして活躍できた場面、どのような点で苦労したかということを書きましょう。特にボランティアは集団でやるとはいえ、一人一人に責任が伴うことが多いものです。その中で自分が何を考え、どのように行動していたのかということを企業側にうまく説明できるようにしましょう。
上の人の指示通りに真面目に仕事をしていた人もいれば、自分から改善案を出してより良くするために行動した人もいるはずです。そのような点を上手く企業側に伝えられればあなたの長所を伝える上での説得力がより増すはずです。

ボランティアを通じてどのような変化があったのかを具体的にしよう!

ボランティアに参加したからには必ず何か得るものがあったはずです。長期的なボランティアであればどのような変化がもたらされ、自分がそれに参加することでどう良くなったのかを具体的に説明しましょう。
例えば、過疎地域に人を呼ぶためのイベントを企画したことで普段は地域の人しかいないような街に1000人以上の人々が集まり、今後もまた別のイベントを企画中であるなどといえば企業側の人間にもいかにそのボランティアで結果が残せたのか伝わりやすいでしょう。
しかし、このような目に見える成果が残せるボランティアばかりではありません。短期的な活動であったり、内容によっては数字化できないものもあるでしょう。その場合に大事なのはその経験を通した対象や自分自身の変化です。例えば、その活動を始める前はぎこちなかった人々と最後には笑顔で打ち解けられたこともボランティア活動であなたが成し遂げたことでしょう。また、その人達との交流がいまだに続いているのであれば、あなたのコミュニケーション能力の高さと人間関係を大切にする人柄が企業側に伝わるはずです。
このように、ボランティア活動の中で起こったことは必ず数字や具体例を挙げて説明しましょう。

ボランティア活動の自己PR例文

今まで述べてきた点を踏まえた上で、ボランティア活動の経験を活かした自己PRを考えると次のようになります。

【例文】
私の強みは自ら考え、行動することが出来る積極性と責任感があることだと思います。私は地元の観光案内をするボランティアをしています。私の住んでいる地域は年々人口が減ってきており、過疎化が進んでいます。しかし、歴史と伝統に関しては他の地域に引けを取らないと私は感じており、そこをもっといろんな人に知ってもらいたいと考えるようになったことがそのボランティアをしようと考えたきっかけです。しかし、いざボランティア活動を始めてみると自分が生まれ育った地域であるにもかかわらず、ほとんど何も知らないという事実に愕然としました。そこで私は地元の図書館に赴き、市の歴史を調べたり、自ら観光地に赴いてその良さをまとめたノートを作成したりしました。ボランティアで知り合った方々との情報交換でもとても有益な情報を得ることが出来、現在では○○市の観光についてはほかのどの学生よりも語れる自信があります。このように私は仕事に対してベストを尽くせるように自主的に行動することが出来る人間です。貴社でも業績を上げるために調べる努力は惜しまずに成果を上げる自信があります。

この自己PRをみればわかるボランティア経験のことを述べることでより自分の長所に説得力を持たせ、さらに自分を企業に売り込むPRをすることが出来ていることがわかるでしょう。上の文章だけで採用者には学生の人物像、性格、能力といった多くの情報が伝わるでしょう。最後にその経験を企業でどう生かせるかというところまでアピールできれば完璧だといえるでしょう。

最後に

ここまで書いてきたことはあくまでボランティアを自己PRに使うための方法です。ここまで読んできた読者の方はお分かりだと思いますが、ボランティアをしたという事実そのものが就職活動に有利になるわけではないのです。
大切なのはそこでの経験を通したあなた自身の行動や成長を説明することであなた自身の長所を伝え、いかに自分が企業のために役立つ人材であるかを伝えることにあるのです。ボランティア活動をしている学生は就職活動にボランティアのことを書く際には上記を意識して自己PRをしてみましょう。



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