新卒就活のES(エントリーシート)では、必ずと言って良いほど「なぜ当社を志望するのか」という「志望動機(志望理由)」が問われます。この志望動機をうまく書けないと、面接にたどり着くことすらできません。
逆に志望動機の書き方のコツを掴むことができれば、それだけでかなり就活をスムーズに進められるようになります。今回はそんな志望動機の効果的な書き方を、例文付きで紹介します!

- ・良い志望動機作成で意識すべき3つのポイント
- ・ある損害保険会社の志望動機例(350文字制限)
- ├悪い志望動機の例
- └良い志望動機の例
- ・志望動機の書き方ポイントを解説!
- ├志望動機の書き方ポイント①結論から述べる
- ├志望動機の書き方ポイント②なぜその企業なのか明示する
- └志望動機の書き方ポイント③自分の強みや経験と企業でやりたいことをつなげる
- ・良い志望動機を書くための準備
- ├自己分析をする
- ├企業研究を行う
- └インターンシップに参加する
- ・最後に
良い志望動機作成で意識すべき3つのポイント
志望動機を書く際の重要なポイントは次の3つにまとめることができます。
①結論から述べる
②なぜその企業なのか明示する
③自分の強みや経験と企業でやりたいことをつなげる
この3点に注意しながら、次の悪い例と良い例を比較してみましょう。
ある損害保険会社の志望動機例(350文字制限)
悪い志望動機の例
私は、仕事において以下の希望を持っており、貴社とその自分の希望が合致していると考え、志望致しました。
私は自主的に学んできた金融という分野において、その知識を深めながら成長していきたいと考えています。貴社では、取り扱うリスクが多種多様であるために、知識や経験を活かした幅広いソリューションができるという点で、多くのことを身に着けながら成長できると思います。
また、社会に貢献できる仕事がしたいです。大きすぎるリスクに対して、それを抱え続けるか、リスクをとらないという二択に、リスクを軽減するという新たな選択肢を与えることができたのは、損害保険会社だけであると考えています。それによって新たな挑戦を支え、社会の発展に寄与できるという点は、大きな社会貢献につながる仕事であると考えます。
良い志望動機の例
私が貴社を志望する理由は次の二つです。一つめは貴社の社員に惹かれたからです。二つめは自分の金融専攻の知識を活かしながら、貴社のグローバルな組織で活躍したいからです。
貴社のサマーインターン及びOBOG訪問でお会いした社員の方々は皆プロ意識が高く、尊敬できる方ばかりでした。私はプロ意識のある方々と働きたいと思っています。特に提案資料の作成で妥協を許さず納得いくまでレビュー頂いた点にプロ意識を感じました。
また、私は大学で金融工学を専攻しており、リスク管理等の確率分析を研究していました。貴社のグローバルな組織におけるリスク分散は他社より先駆的であると感じており、自分もその中で今までの研究を活かして新しいモデルの構築に寄与したいです。特にモデルを精査する際にアメリカ・ヨーロッパ等のチームと討議する点に惹かれました。
志望動機の書き方ポイントを解説!
志望動機の書き方ポイント①結論から述べる
まず、何よりも結論をはじめに簡潔に述べる習慣を作りましょう。上記の悪い例では、文章がだらだらと続いており、結局何を言いたいのか分からなくなってしまっています。
特に人気企業では企業の採用担当者は大量のESを読むので、簡潔にポイントがまとまっていないと、「じっくり読まないと何が言いたいのかわからない」文章となってしまい最後まで読んでもらえません。
対して、良い例では「理由は2つ」と言い切ってはじめに簡潔に結論を述べています。言い切ることによって、採用担当者は「これから2つの理由が述べられるのだ」と頭の中で準備しながら読むことができます。読み手の立場にたって結論から書きだす文体は好印象を与えます。
志望動機の書き方ポイント②なぜその企業なのか明示する
志望動機では、なぜその企業を選んだのか明示しなければいけません。採用担当者は自社に興味のない学生や他社でも良いと考えているような学生に内定を出してしまうことを嫌うからです。上記の悪い例では、社会貢献や金融といった耳障りの良い単語が並んでいますが、この会社でなくてもほかのメーカーや金融系企業でも良いように感じられます。
良い例では、「人とグローバルな組織」「モデル構築」という点でなぜその企業を選んだのかが明示されています。採用担当者としても、「この学生はよく調べてきている。しかも専攻が事業にそのまま活きそうだ」と好印象で面接に通すことができるでしょう。
なぜその企業を選んだのかということをしっかりと説明できているかをチェックするには、以下のような自問自答をしてみましょう。
・他業界や同業他社でも当てはまるような志望動機になっていないか
・誰でも言えるような志望動機になっていないか
志望動機の書き方ポイント③自分の強みや経験と企業でやりたいことをつなげる
最後に、「自分の強み」と「志望企業で成し遂げたいこと」をつなげてください。自分の強みと企業でやりたいことをつなげることによって、採用担当者にあなたが実際に志望企業で働く姿をイメージしてもらうことができるからです。
上記の悪い例では、社会貢献がしたい金融を学んでいる学生であるという点以外何も伝わっておらず、志望する企業の担当者はこの学生が自社で活躍する姿がイメージできません。
良い例では、この学生の強みが金融工学の専攻であることが明示されているため、採用担当者は、「他の学生よりも専門性の高い研究をしてきており、その知見はそのまま企業の研究や事業に活きそうだ」と実際に学生が活躍する姿をイメージすることができます。
良い志望動機を書くための準備
自己分析をする
良い志望動機を書くには、徹底的に自己分析をする必要があります。これまでの経験を振り返り、「自分の好きなこと」「将来やりたいこと」を明確にしましょう。これは志望動機のベースになる一番大切な部分です。
企業研究を行う
説得力のある志望動機を書くには、企業研究が欠かせません。「なぜこの企業でなければならないのか」を盛り込むには、企業の特性や特徴を知る必要があります。企業理念や風土、事業内容などをホームページなどでよく調べてみましょう。
インターンシップに参加する
業界や企業についてよく知るには、実際に体験してみるのが一番です。実際に仕事を体験できるインターンやアルバイトに、積極的に参加してみましょう。
志望する企業がインターンを募集していない場合は、同じ業界の企業を探してみてください。その業界の仕事を体験すれば、かなり説得力のある志望動機を作成することができます。
最後に
ここまで、就活における志望動機の書き方をまとめてきましたが、重要なのは採用担当者の視点に立つことです。採用担当者に、会ったこともない学生のあなたに「会ってみよう」と思わせることができそうか念頭に置きながら準備しましょう。
採用担当者は、候補者から寄せられてくる膨大な数のエントリーシートをチェックしなければいけません。分かりやすく書くことはもちろん、どうやって印象付けするかが重要になります。
数千枚の中から選ばれるためには、論理性も大切です。なぜ志望する企業でなければいけないのかを強調しないと、膨大な不通過書類の中にあなたのエントリシートは埋もれてしまうでしょう。
この記事が、志望動機の準備のヒントとなれば幸いです。
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