高い専門性が身に付きやすい理系学生とは異なり、文系学生は就活で活かせるこれだという専門性が身に付きにくい傾向があります。ただ専門性がない分、さまざまな職種に就きやすいというメリットもあります。
文系学生が就職できる職種にはどんなものがあるでしょう?文系学生の就職は営業の割合が高いと思われていますが、文系学生が就職する職種は営業以外にもたくさんあります職種ごとの適性とともに職種の一覧を紹介します。

- ・文系学生と職種
- ├文系学生はほぼ営業職に就く?
- └企業活動の基本は営業
- ・文系学生が目指せる職種①ほとんどの企業で募集がある職種
- ├営業/販売
- ├総務・事務
- └広報・宣伝
- ・文系学生が目指せる職種②経営に関わる管理系の職種
- ├経営企画・経営管理
- ├人事
- └経理
- ・文系学生が目指せる職種③人の役に立つ職種
- ├福祉系
- ├公務員
- └カウンセラー
- ・文系学生が目指せる職種④プロフェッショナルを目指す職種
- ├エンジニア/プログラマー
- ├士業・教師
- ├金融系専門職
- └通訳・翻訳
- ・文系学生が目指せる職種⑤好きなことに関わる職種
- ├接客・販売
- ├図書館司書・学芸員
- └クリエイティブ職
- ・やりたいことがわからず希望の職種が決まらない時は
- ├自己分析をやり直す
- ├OB・OG訪問をしてみる
- └インターンシップに参加してみる
- ・最後に
文系学生と職種
文系学生はほぼ営業職に就く?
就活を始め、業界を絞り、志望企業を選定していくなかで、こんな仕事がしたいという希望職種も見つかると思います。
ところが職種別採用を行っている企業ばかりではなく、研究職と営業総合職といったように、理系職と文系職の大きく2つに分けて採用され、入社後の研修を経て配属先が決まるというパターンが多いです。そうした場合、文系学部出身者のおよそ7割が営業職に就くと言われています。
広報の仕事がしたかった、制作部に配属されたかった、営業だけはやりたくなかったなどと考えていた学生もいます。希望しない営業職になり、がっかりする学生も多いようです。しかし、営業の仕事は企業で働いていく上で経験しておいて損はない仕事と言えます。
企業活動の基本は営業
企業は作ったモノやサービスを、他社や個人に買ってもらったり、利用してもらったりすることで収入を得ています。買ったり利用したりする行為が発生しない限り、企業は存続できません。
企業が存続するのに不可欠な「モノやサービスを売る」という部分を担うのが営業です。企業活動の基本は営業と言われることもあり、多くの人員を要します。
営業の仕事をするためには、自社のモノやサービスを熟知している必要があります。また、会社自体を信頼してもらうことも不可欠なので自社に対する深い理解も欠かせません。
営業の仕事をしていると自社のことや自社の製品やサービスに詳しくなり、業務全体の流れを知ることができます。多くの企業で新卒を営業に配属するのは、業界全体の流れをまずは知ってほしいという思惑もあります。
文系学生が目指せる職種①ほとんどの企業で募集がある職種
多くの文系学生が営業職に配属されるものの、その後は希望は適正によって職種が変わっていきます。もちろん、新卒から営業以外の職種に就くケースも多くあります。文系学生が目指せる職種には、どんなものがあるのか、その適正も含めて紹介します。
営業/販売
自社のサービスや製品を他社や個人に売ったり、販売店に陳列するように掛け合ったりする仕事です。自社のサービスや製品の良さを理解してもらうのはもちろんのこと、自分のことも理解してもらった上で信頼を獲得する必要があり、コミュニケーション力が必要です。
売上という数字で評価されるので、くよくよしすぎないタフな精神力の持ち主や、良い意味で楽観的なタイプが向いています。
総務・事務
総務や営業事務など内勤系の職種もあります。デスクワーク中心なので、外出して多くの人と会う仕事がしたい人よりは、じっくり集中してコツコツ作業したい人に向いています。
社内でのコミュニケーションや、他部署とのやりとりは多いので、気配りや臨機応変さが問われます。
広報・宣伝
マーケティング戦略に沿って、企業や製品の情報をメディアを通じて発信します。対外的には、各メディア、広告代理店や制作会社とのやりとりが多く、社内的にも上層部や各部署との意思疎通が欠かせません。折衝力やコミュニケーション能力などが必要です。
文系学生が目指せる職種②経営に関わる管理系の職種
経営企画・経営管理
企業の経営に関わる方針や戦略を考える仕事です。文系の経営学部などで学んだ学生は知識をいかすことができるでしょう。
経営に関わる仕事は責任を伴いプレッシャーもありますが、大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。
人事
新卒採用・中途採用などの採用活動や、人材育成・社員の教育などを担当する部署での仕事です。就活生は就活で人事の担当者と関わることが多いので、仕事内容も比較的イメージしやすいでしょう。
会社のあらゆる部署の人や社外の人と関わることになるので、高いコミュニケーション能力が求められます。
経理
企業の予算や経費など、お金に関する全般を管理する部署での仕事です。会社の収支を管理するとても重要なポジションと言えます。
細かい作業が得意な人、数字に強い人が向いています。経理に関する資格を取得しておくと、仕事でもいかすことができるでしょう。
文系学生が目指せる職種③人の役に立つ職種
福祉系
ケアマネージャーや保育士など、福祉系の職種もあります。 なかでも、高齢化が進み高齢者向けの福祉施設が増えるなか、注目度が上がっているのがケアマネージャーです。
介護支援専門員とも呼ばれ、介護が必要な人にどのようなケアをしたらよいのかというプランを作成し、必要があれば最適な施設を探します。資格や実務研修が必要なので、早めに対策しましょう。
保育士になるにも保育士資格が必要です。専門学部の出身でなくても通信教育などでも学んで取得できます。どちらも社会や人の役に立ちたいという気持ちの強い人に向いています。
公務員
人々の生活をサポートする、官公庁や区、地方の市町村などに勤務する公務員も、文系学生が目指せる職種の一つです。
国家資格が必要なので、就活と並行して公務員試験に合格する必要もあります。業務の範囲が幅広いので、臨機応変さがある人に向いています。
カウンセラー
臨床心理士やスクールカウンセラー、産業カウンセラーなどの仕事があります。心理学部で学んだ学生は知識をいかすことができるでしょう。臨床心理士の資格を取得するには、認定の大学院に進学し修士課程を修了する必要があります。
文系学生が目指せる職種④プロフェッショナルを目指す職種
エンジニア/プログラマー
未経験可で、文理問わず募集されている場合が多い職種です。経験を積むことで高度なスキルや専門性が身につくので、長く続けられる人に向いています。
また、IT業界は変化のスピードが早いため、常識や技術が常に刷新されていきます。インプットし続ける必要があるので、そもそもIT系情報や技術に興味があり、それに関連した学びが苦痛ではないということがかなり重要になります。
士業・教師
弁護士、会計士、税理士などの士業、教職などは文系出身者が目指せる専門職です。教職を取得するには、必修科目を履修したり、教育実習に参加する必要があります。大学卒業後に取るのは大変なので、少しでも興味がある方は在学中に取得しておくとよいでしょう。
士業は、非常に難易度の高い資格が多いので、在学中からの地道な努力が欠かせません。就職後に、専門学校に通ったり、独学したりして勉強することもできますが、いずれにしてもそれなりの時間をかけて試験に臨む必要があります。
金融系専門職
証券アナリストやファイナンシャルプランナーなどの金融系専門職は、文系の学生でも目指せる職種です。銀行や証券会社、投資銀行など活躍の場も幅広いです。高い専門知識が求められる分、高収入が期待できます。
通訳・翻訳
語学のプロフェッショナルを目指すなら、通訳・翻訳などの仕事があります。外国語学部で専門知識を身につけた文系学生や海外経験のある学生は、知識や経験をいかすことができるでしょう。
文系学生が目指せる職種⑤好きなことに関わる職種
接客・販売
人と関わるのが好きな人は、接客・販売の仕事がおすすめです。アパレルや雑貨店での販売の仕事や、ホテル・レストランでの接客の仕事などがあります。
大学生でもアルバイトができることが多いので、ショップや飲食店でアルバイトをしてみると、仕事のやりがいなどを知ることができます。
図書館司書・学芸員
本やアートが好きな人は、図書館司書や学芸員の仕事を楽しんでできるでしょう。図書館で働く図書館司書は「司書資格」が必要で、博物館や美術館で働く学芸員は「学芸員資格」が必要なので、興味のある方は取得の準備をしておきましょう。
クリエイティブ職
何かを作り出したり創作するのが好きな学生は、クリエイティブ職がいいでしょう。映画業界や音楽業界、ゲーム業界などの仕事があります。
マスコミ業界は文学部出身の学生に人気が高く、テレビ局や制作会社の職員、出版社の編集職などが人気です。
やりたいことがわからず希望の職種が決まらない時は
自己分析をやり直す
「やりたいことがわからない」「自分に向いている仕事がわからない」という就活生も多いと思います。そんな時は自己分析をもう一度やり直してみましょう。
これまでの体験を振り返り、楽しかったことや達成感を感じた理由を掘り下げてみてください。自分の強みや長所がわからない人は、周囲の人に聞いてみるのもいいですね。
OB・OG訪問をしてみる
気になる職種がいくつかあるなら、OB・OG訪問をして仕事の大変さや、やりがいを聞いてみるのもおすすめです。
先輩が就活で実践したことや勉強しておくべきことなどを聞いておくと、今後の就職活動の参考になるでしょう。
インターンシップに参加してみる
自分に向いていることや得意なことは、経験してみないとわからないものです。職種選びで迷っている時は、企業での仕事を実際に体験できるインターンシップの機会を活用してみてください。
長期インターンでじっくりと体験するのもいいですし、1日や数日の短期インターンで気になる職種をいくつも経験してみると職種選びの参考になるでしょう。
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最後に
文系であっても専門性の高い職種を目指すこともできます。そのためには在学中から専門的に学ぶ努力が必要です。これがやりたいという仕事が見つかったら、それに向けて早めに対策をとりましょう。
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