面接で得意教科・科目を聞かれたときの答え方!

突然ですが、皆さんの得意教科や科目は何ですか?英語、国語、数学、生物、歴史、理科、社会、体育――それぞれ、得意な科目があると思います。

就活のエントリーシート(ES)や面接でも、得意科目を聞かれることが非常に多いです。

面接官が「得意科目」を聞く意図は何なのでしょう?そして、どう答えれば、面接官の印象に残るのでしょうか?
ここでは「得意科目」を聞かれた時の、答え方のポイントを解説していきます。

得意科目
目次

「得意科目」を聞く意図とは

就活の面接でなぜ「得意科目」が聞かれるのでしょう?まずは質問の意図を読み取っていきましょう。

勉強に取り組む姿勢を見ている

面接官は得意教科について質問することで、仕事に対する姿勢を知ろうとしています。「英語」「数学」などの科目そのものより、以下のことが知りたいのです。

・どのように勉強に取り組んでいたか
・目標の設定方法
・壁にぶつかった際の対処方法

これらは全て「今後、どのように仕事を取り組んでいくのか」に繋がるものです。ですので何の科目が得意なのかは、実はそれほど重要なものではありません。単純に「英語」「国語」などと答えるのではなく、上記を汲み取った答えを考えていきましょう。

業務内容への適性を見ている

得意な教科で、業務への適性があるか判断できることがあります。理系の科目が得意なのか、文系の科目が得意なのかで仕事への適性を見ることもできます。

適性を得意科目だけで判断することはありませんが、目安にする担当者もいるので、なるべく希望の職種や業務への適性をアピールできるような科目を選びましょう。

得意な教科・科目がある場合の伝え方

得意な教科と聞いてぱっと思い浮かぶ科目があれば、その理由を整理しておけば面接では問題ありません。

「得意科目」を答える時の3つのポイント

面接では、次の3つのポイントを意識して答えます。

①興味を持ったきっかけ
大袈裟に語る必要はありませんので、些細なきっかけを導入として話しましょう。

「中学校時代の恩師の教え方がとても分かりやすかった」
「映画を見ることが好きで英語に興味を持った」

②困難への対応、目標への取り組み方
勉強への姿勢は、今後の仕事への取り組み方への指標となります。自信をもってアピールしましょう。

「解くことが難しい問題は、初心に返って基礎をしっかり学ぶことで理解することができた」
「毎日の小さな目標を決めていた。それができる様になるまで、繰り返し練習をした」

③身につけた力、スキル
今後任せたい仕事内容や配属部署の指標ともなります。

「コツコツと繰り返し反復練習をすることで忍耐力がついた」
「時間を決めて行うことにより、集中力が増した」

エピソードで話す

実際のエピソードを交えて答えると、より説得力が増します。留学やコンクール入賞経験があるならばそれが良いですが、そうでなくてももちろん構いません。

「駅で外国人に英語でスムーズに案内ができ、自信が付いた」「大会へ向けて練習を重ねた結果、細かいミスが格段に減った」など、その経験から「何を得たのか」を具体的に答えると好印象です。

教科そのものを詳しく説明する必要はない

得意なものが「何の教科であるか」は、面接官もそれほど重要視していません。例えば歴史の中で特に戦国時代や武将が好きだったとしても、その武将について一から十まで語る必要はないのです。冗長になりますし、逆に質問の意図とズレた答えと認識されてしまい、マイナスの印象を与えかねません。

得意な科目がない場合は?

面接官が「得意科目」を聞く意図の一つは「科目や教科に対する取り組み方」を見るためなので、得意と言えるほどの自信がなくても大丈夫です。質問を答える中で、仕事への取り組み方を上手くアピールできれば良いのです。

「好き」や「趣味」を「得意」に

例えば読書が趣味であれば、迷わず「国語」と答えましょう。物語の感想や印象的なエピソードから、自分にどの様な影響を与えたかを答えることができると思います。

趣味が映画鑑賞やゲーム、スマホアプリだとしても「ストーリー」があれば、同様に答えることができます。できれば、そこから小説を1、2冊読めば(短いものでOK)、リアリティや深みが生まれます。

「興味があるもの」でもOK

趣味と呼べるほどのものがなければ「興味があるもの」でも大丈夫です。「講義で取り上げられた内容に興味を持ち、教授と色々な話をした」「テレビ番組で取り上げられていたので興味を持ち、自分でも調べるようになった」
など、興味を持って調べたことなど思い出してみてください。

面接で答える内容は「得意な教科をぱっと答えられる場合」と同様に、

1.興味を持ったきっかけ
2.困難への対応、目標への取り組み方
3.身につけた力、スキル
です。小さなきっかけから話を膨らませましょう。

答え方の例とポイント解説

それでは、答え方の実例を見ていきましょう。

<例文>
私は国語が得意です。※1
テレビ番組で「●●」という小説を紹介していて興味が湧いたのがきっかけです。※2

読み進めると、テレビで解説していた情景描写が本当に美しく、日本語の多彩さに感動しました。それ以来同じ作者の本を探してコツコツと読んでおり、今は「●●」を読んでいるところです。時間を忘れて調べたり、集中して読むことは、とても楽しいです。※3

中にはやや難解な表現もありますが、インターネットで様々な解説を調べ、自分の解釈と照らし合わせています。※4

色々な意見や解釈を知ることにより、ただそれを否定するのではなく、こういう考え方もあるのかと物事を柔軟に考えられるようになりました。これは小説に限ったことではなく、実生活の中でも心掛けています。※5

※1 結論を先の述べることによって話の道筋が立つ
※2 きっかけは短めでOK
※3 勉強に対する姿勢
※4 壁にぶつかり解決したエピソード
※5 何を学んで、どう活かせるのか

話が長くなりすぎると、何が言いたいのかポイントが分かりにくくなります。すっきり簡潔に話しましょう。

まとめ

・質問は「今後、どのように仕事を取り組んでいくのか」を意図して聞かれている
・教科や科目そのものは重要視されない
・具体例や実体験を交えて話すと深みが増す
・話はすっきり簡潔に

いかがでしたでしょうか。
得意な教科・科目に対し、「どのように取り組んで」「何を得たか」が最も大切です。 今までの経験を元に、しっかりアピールしましょう。



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