大学生が取るべき資格といえば、学部に関わらず日商簿記をおすすめされることが多いと思います。日商簿記を取ることで就活や社会人になってから役に立つというのは本当なのでしょうか?また取得はどれくらい難しいのでしょう?
今回は、「日商簿記の難易度やメリット」「日商簿記がどんな職種や仕事で役立つのか」などについて解説します。

- ・日商簿記は就活で有利になる?
- ├日商簿記とは
- ├日商簿記の正式名称は?
- ├取得は難しい?
- └就活で有利になるのは何級から?
- ・就職活動で日商簿記がアピールポイントになる理由
- ├社会人になるための準備をしたというアピールになる
- └即戦力として期待できる人材だと他の就活生よりリードできる
- ・社会人になってからも役に立つ理由
- ├経理部じゃなくても必須!会社の数字の仕組みが理解できるようになる
- └財務諸表などを理解するのにも役に立つ
- ・「日商簿記」はどんな職種や職業で役立つ?
- ├経理の仕事
- ├営業の仕事
- ├会計事務所・税理士事務所
- └銀行・証券などの金融系
- ・最後に
日商簿記は就活で有利になる?
日商簿記とは
日商簿記とは商工会議所が実施している、会計や経理に関する検定です。取得することで企業の経営状況を財務諸表などを通じ理解できるようになります。1級~3級までがあり、1級は年2回・2~3級は年3回受験のチャンスがあります。
日商簿記の正式名称は?
正式名称は、「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」です。通常は資格の蘭には正式名称を書きますが、日商簿記の場合は正式名称が長すぎるのと、「正式名称の方がわかりづらい」という理由から、省略して書かれることもあります。
履歴書やエントリーシートには、「日商簿記検定試験」または「日本商工会議所主催簿記検定試験」と省略して書いても構いません。
取得は難しい?
気になる日商簿記の難易度ですが、3級であれば取得はそこまで難しくありません。経営学部や商学部などでは授業で必須科目になっている大学もあるほどです。
数字というよりはパターンを覚えるといったイメージで、計算は電卓を使用するので、数学への苦手意識がある方でもそこまで苦労せずに理解することができます。
就活で有利になるのは何級から?
一般企業の就職活動で保有資格のひとつとしてアピールするのであれば、3級を取得していれば、「簡単な簿記や会計資料を読む力はあるんだな」と好意的なアピールポイントになることでしょう。
もしコンサルティング会社への就職や、経理の部署への配属を希望している場合には、2級の取得を目指してみることをおすすめします。
2級になると3級で学んだ商業簿記に加え、工業簿記の要素も加わるため、少し難易度が上がります。まずは3級を取得してから2級にチャレンジしてみるのがいいでしょう。
就職活動で日商簿記がアピールポイントになる理由
それでは、なぜ就職活動で日商簿記を持っているとアピールポイントになるのでしょうか。どのような職種であっても、企業では売り上げや利益、財務諸表などは全く無関係ということはありえません。入社してから勉強するよりも、大学生のうちにその意識があるということは大きな強みとなります。具体的に見ていきましょう。
社会人になるための準備をしたというアピールになる
大学生といえばサークル活動やアルバイトなど、勉強以外の誘惑も多くあります。そんな中でも日商簿記を取得したことは、社会人になることを見据え、社会人になったときのための準備をしっかりをしてきたという証にもなります。その姿勢は面接でも人間性や事前準備力などとして高く評価されることになります。
即戦力として期待できる人材だと他の就活生よりリードできる
企業ではどのような職種でもその会社の売り上げや、経営的な数字を意識しながら日々過ごさなくてはなりません。しかし、多くの新入社員は入社してから必要に駆られて経営的な数字の勉強を始めます。
日商簿記を取得していることで、すぐにでも即戦力として数値を理解できる人材だとみなされ、他の就活生よりもリードすることができます。
社会人になってからも役に立つ理由
もちろん、日商簿記は就職活動だけでなく社会人になってからも、その学んだ知識は役に立ちます。どのような職種や、どのような部署に配属されても役に立つ資格というのはあまりありません。その理由について、具体的に解説していきます。
経理部じゃなくても必須!会社の数字の仕組みが理解できるようになる
日商簿記で学ぶことは、会社の経理で処理している「会社の数字の仕組み」です。たとえ経理部門の所属でなかったとしても、会社の経費精算や売り上げ計上など、どのような職種についた人であっても、会社の数字の仕組みを理解しておく必要があります。
会社ごとに微妙に勘定科目などが異なることはありますが、社会人になる前から日商簿記の勉強を通じて会社の数字の仕組みを理解しておくことは、どの会社にも共通する「会社の数字」のベースを理解することになります。
財務諸表などを理解するのにも役に立つ
将来的に経営者を目指している人や、会社の幹部などを目指している方、そうでなくとも部長や課長クラスまでは行きたいな、と思っているのであれば、自分の会社の財務諸表を理解する必要があります。
会社の財務諸表にはその会社の経営状態が如実に現れています。財務諸表を理解する力があれば、会社の今の状態や、今後打つべき戦略などもスムーズに考えることができます。
日商簿記を取得していれば、この財務諸表を理解するための基礎的な知識が身についているので、会社の経営状態の確認や戦略立案を自信を持って行うことが可能となり、出世にも役に立ちます。
「日商簿記」はどんな職種や職業で役立つ?
「日商簿記」は具体的に、どんな職種や職業、職場で役立てることができるのでしょうか?
経理の仕事
経理部は、企業の経理を担当する部署です。経理の仕事では、「日商簿記」の資格を存分に役立てることができるでしょう。
業界によって細かい計算方法は異なりますが、簿記の基礎知識はどの業界でも共通していかすことができます。
営業の仕事
営業の仕事では取引先の経営状態を正確に把握する必要があることも多いです。財務諸表や決算書などを元に企業を理解する時にも、簿記の知識があるとかなり役立ちます。
会計事務所・税理士事務所
企業や個人の経理や税務処理を担うのが、会計事務所や税理士事務所です。会計処理がメインの仕事となる会計事務所では、もちろん簿記の知識をいかすことが可能です。確定申告や税務申告などを行う税理士事務所の仕事でも、簿記の知識は役に立つでしょう。
会計事務所や税理士事務所では「簿記2級」の資格取得が応募の条件となっていることもあるので、資格取得をしておくと就活でも役立てることができます。
銀行・証券などの金融系
銀行や証券会社など、金融系の業界を志望している就活生・大学生にも「日商簿記」の取得はおすすめです。銀行など金融系企業を目指すなら最低でも、「日商簿記 2級」の取得を目指しましょう。
最後に
日商簿記を大学生が取るべき理由について見てきました。そこまで難しくはないにも関わらず、就職活動や社会人になってからも役に立つポイントがたくさんありましたね。 むしろ取らない理由がないほどにメリットだらけの資格です。
試験日を目指して毎日コツコツと勉強しても良いですし、長期休暇など時間が取れるタイミングに一気に勉強して資格取得を目指すのもおすすめです!
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