就活生のみなさん、就職活動は順調ですか?これからの方も、もう始まっている方も欠かせないのが「業界研究」ですよね。社会には多くの業界があり、無数の会社があるわけですから業界研究も一苦労です。
本記事では就活生に人気の金融業界で代表的な「信託銀行」について解説します。普通の銀行は誰しも利用しているはずですが、信託銀行についてはなじみが薄いのではないでしょうか?信託銀行と銀行の違いに焦点をあてつつ解説するので、金融業界を志望している就活生はぜひ参考にしてみてください。

- ・信託銀行と銀行の違いとは?
- ├信託銀行とは?
- ├銀行とは?
- └信託銀行と銀行の違い
- ・信託銀行の業務内容
- ├信託業務
- └併営業務
- ・信託銀行と銀行の年収はどう違う?
- ・信託銀行の代表的な企業
- ├三井住友信託銀行
- ├三菱UFJ信託
- └みずほ信託銀行
- ・最後に
信託銀行と銀行の違いとは?
信託銀行とは?
信託銀行は、「銀行業務」に加えて「信託業務」と「併営業務」を行っている金融機関のことです。ただでさえ業務の多い銀行業務に加え2つ業務が加わるため、事業領域が非常に幅広くなっています。
銀行とは?
銀行は「銀行業務」を行い、「信託業務」や「併営業務」は行いません。銀行業務のうち、最も分かりやすいのは預金業務でしょう。個人や法人が銀行にお金を預けたり、引き出したりして、その際の手数料が銀行の利益となります。
貸付業務と呼ばれるものも存在します。預金業務で預かったお金を元に個人や法人に貸付を行うもので、融資と呼ばれます。融資したお金に利子をつけて回収することで、利益を得ることが可能です。
例えば、A社に年間利子5%で100万円を貸し出した場合、1年後には105万円が返ってくるので5万円の利益となります。大手銀行ともなると元本の額も大きいので、大きな利益を得ることができ、銀行の主力業務になります。
信託銀行と銀行の違い
信託銀行と銀行の違いは、事業内容の幅広さです。信託銀行の方が「銀行業務」に加え、「信託業務」と「併営業務」を行うため、事業内容は銀行よりもかなり幅広くなります。
信託銀行の方が多様な顧客に対応することができるため、顧客に合わせたさまざまな提案ができます。しかし銀行の方が店舗数が多いので、個人の顧客にとっては銀行のほうが使いやすいと言えます。
信託銀行の業務内容
ここでは、銀行業務以外の信託銀行の業務内容について解説します。
信託業務
信託とは「信じて託す」との言葉通り、お客さんから預かった資産を運用・保管・処分することです。資産には多くの種類があり、金銭だけではなく有価証券(株式など)や不動産、知的財産権にまで及びます。こうした財産の運用や管理にかかる手数料が、信託銀行の利益となります。
個人の顧客に対しては、総合的な資産運用のコンサルティングサービスを行います。顧客一人一人にあった資産クラスの提案から、具体的な運用方法までサポートします。
法人の顧客に対しても、同様に資産運用の提案・管理を行います。銀行と異なり、幅広く事業課題に対応することが可能です。例えば、知的財産権を資産として管理することもあり、企業が獲得した著作権を証券化することで資金調達のサポートを行います。
併営業務
併営業務は、信託銀行などの信託兼金融機関にのみ認められている業務です。企業の株主の名簿を管理する証券代行業務、不動産売買の仲介業務、遺言の保管や遺言執行業務などの相続関連業務などが含まれます。顧客に合わせて適切なサービスを提供できるのも信託銀行の強みです。
少子高齢化に伴い、遺産相続や遺言関連の業務のニーズは高まっていくことが予想されます。社会の変化に合わせて、新たな金融商品の開発も活発になってきています。
信託銀行と銀行の年収はどう違う?
信託銀行と銀行では、年収はどのくらい違うのでしょうか?金融業界で代表的なみずほ銀行とみずほ信託銀行で比べてみます。
平成28年だと、みずほ信託銀行は平均年収852万円で、みずほ銀行は745万円でした。(有価証券報告書参照)
信託銀行の方が事業内容が幅広く、また少数精鋭であるため平均年収が高いと考えられます。もちろん、年収と仕事のやりがいが比例するわけではないのであくまで参考にしてください。
信託銀行の代表的な企業
信託銀行の業界研究として、代表的な企業をチェックしておきましょう。
三井住友信託銀行
財閥系の三井住友グループの信託銀行です。主要な事業は以下の通りです。
・リテール事業:投信保険販売、個人ローン、遺言信託、遺産整理など
・ホールセール事業:法人与信、金融商品販売、海外業務など
・マーケット事業:有価証券投資、デリバティブ業務など
・受託事業:年金制度設計、資産運用管理
・証券代行事業:株式事務、新規上場コンサルサービス、IR支援サービス
・不動産事業:個人仲介、法人仲介、不動産流動化
事業内容が幅広く、多岐にわたっています。自分のやりたいことを明確にして、説得力のある志望動機で積極的にアピールしていきましょう。
三菱UFJ信託
日本を代表する三菱系の信託銀行で、巨大な三菱グループの顧客基盤を活用した経営戦略が強みです。経営理念は以下です。
『いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。
時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。
長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。
そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。
それが、私たちの使命です。』(三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営ビジョンより引用 )
経営ビジョンからも、グローバル展開を狙っていることがわかります。世界を相手に仕事をしたい方におすすめです。
みずほ信託銀行
ご存知みずほフィナンシャルグループの一角です。メガバンクが中心となった大規模グループですので、「ワンみずほ」の通り顧客に対する総合力のあるサービスが強みです。
銀行業務はみずほ銀行に移行され、みずほ信託銀行は信託業務に特化した金融機関として、「信託業務」をメインに行っています。
みずほの強みであるATMネットワークをみずほ信託銀行も活用できるため、個人の顧客にも価値を提供できます。金融業界に強い思いがあるならば受けるべき一社でしょう。
最後に
信託銀行について解説しました。業務内容は銀行と似ていますが、違いはイメージできましたでしょうか?金融分野に横断的に携わりたい方は、信託銀行も志望業界として視野に入れてみるとよいでしょう。
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