就活生にとっての最初の鬼門、SPIとは?

これから就活を迎えるあなたは、先輩や周りの就活生からSPIやWEBテストという言葉をよく耳にすると思います。ただそれらの違いがよくわからないという方も多いでしょう。今回は特にSPIについて詳しく解説していきたいと思います。


WEBtest

就活が始まってからよく聞くSPIってなんだろう

就活が始まってからは自己分析、業界研究にインターンシップ、ESそしてSPIなど今までの学生生活では耳にしない言葉が多く聞こえてきます。気になって先輩に聞いても自分で調べてみても、似たような答えが返ってきます。
その概要、大体はこんな感じではないでしょうか

「ESとSPIは就活の中でもかなり初期に行なわれる、ESとSPIで失敗するとサイレントお祈りされて面接までたどり着けないぞ」
といったものです。

これらを聞く限りこの2つにいいイメージを持つ学生は少ないと思います。
ここで少しSPIについて解説をしたいと思います。

SPIとはSynthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略であり、リクルートキャリアが提供しているサービスで、いわゆるWEBテストの一種です。SPIの大きな特徴としては、「能力検査」と「性格適性検査」によって構成され、大きく分けて「知的能力」と「性格」を2項目を測定するという点が挙げられます。
受験方法には

①指定のテストセンターで受けるもの
②WEBであればどこでも受けられるもの
③自社のパソコンを用いて受験させるもの
④ペーパーでSPIを行うもの

の4つがあります。リクルートのホームページによると年間の利用社数は11,100社、受験者数は181万人(2015年度実績)となっています。


「SPI」「SPI2」「SPI3」と内容が変化してきており、2017年現在は「SPI3」が使われています。中古本を買うときは「SPI3」を買うようにしましょう。



どんなことがSPIで求められているの?

こんなSPIですが、いったい企業はどのような目的でこのテストを用いるのでしょうか?
前述の通りSPI3は能力検査と性格適性検査の2つによって構成されています。能力検査は問題の質からさらに、言語分野と非言語分野に分けることができ、言葉や文章を理解する力、グラフや表を解釈する力などが測定されます。また、性格適性検査は行動、意欲、情緒といった複数の側面から性格を測定します。
これらの測定結果は人物説明書として企業に渡され、それは面接などを行う際の参考資料となります。企業にとってのSPIの役割は、採用活動を行っている人事や面接官の補佐であり、彼らの仕事の軽減なのです。

SPI3の結果報告書には、受験者の「人物イメージ」がコメントで表示されます。そのコメントは約74,000通りもあるためかなり細かい部分まで詳述されています。その上、さらに報告書には「面接で確認したほうがよいこと」が表示されます。
この機能によって面接官の「何を質問したらいいかわからない」や「応募者の表面的な情報しか得られない」などの悩みを解消します。このとき、性格適性検査での結果と面接やエントリーシートで学生が語る内容にギャップが大きく生じているとかなり粘着して質問されることになります。

例えば、どんどん新しいことに挑戦するタイプと、ひとつのことに粘り強く取り組むタイプというのはどちらかが必ず優れているということはありませんね。ただ、性格適性検査ではどんどん新しい事に挑戦するタイプと判定されたのに、面接で話した学生時代のエピソードから真逆のイメージが感じられてしまうと、本当はどっちなのか気になって面接官はたくさん質問をするでしょう。
ですから、非言語分野や言語分野については例題などで対策を行ってなるべく高得点を取ることが大事ですが、性格適性検査については自身に正直に矛盾なく答えることが大事です。

説明会でどんな人が欲しいかということについて語る人事の方もいますが基本的にそれは一例です。
企業のフェーズによっては本当にその種類の人材だけを集めることもありますが多くの企業は一定の能力のあるいろんな種類の人材を欲しがります。

例を出すなら人気漫画のワンピースがわかりやすいと思います。
もしもルフィの海賊団が強くなりたいからと言ってルフィばっかり集めていたら大嵐が来て難破してしまったらルフィは溺れて死んでしまうため(※ルフィは強いが泳ぐ事ができない)、物語はそこで終ってしまいます。

企業もそれと一緒です。業績を出したいからと言って営業専門の人ばかり揃えていても営業をする人を管理する人やお金回りのことを扱う人もしっかり雇わないと企業が存続し続けることは難しいでしょう。

だから自信をもって性格適性検査に臨んでありのままの自分を理解してもらえるようにしましょう。



たようせい

他のWEBテストってどんなものがあるの?

ここまでWEBテストの一種であるSPIについて解説してきました。
しかし、WEBテストは当然ですがSPIだけではありません。SPIと同じくらい有名なWEBテストを2つ紹介していきたいと思います。

まずは玉手箱です。玉手箱は日本エス・エイチ・エル社が制作したWEBテストです。自宅受験型のWEBテストに多く見られています。玉手箱に見られる大きな特徴は、同じ問題形式では1種類の問題だけが出続けることです。つまり非言語分野の一問目が四則逆算なら非言語分野では四則逆算しか出ません。また、1問あたりにかけることができる時間が短いことでも知られています。


そして、もう一つがTG-WEBです。TG-WEBはヒューマネージ社が制作したWEBテストです。やはりこちらも自宅受験型に多く見られます。TG-WEBの特徴はSPIや玉手箱では見たことがないような問題、例えば非言語分野で言いますと暗号の解読問題ががいきなり出てくることもあります。それに加えてそれらは解き方を知らないと解くことが難しいという圧倒的な初見殺しの問題をそろえています。
難しい分問題が少ないということも特徴として挙げられていますがそれも今までの話で最近は問題の難度が下がったが問題量が増えかつ制限時間が短くなった新型も出てきていることでも知られています。

以上でSPI以外の有名であなたも実際に遭遇するかもしれないWEBテストの種類についての紹介を終わります。



まとめ

ここまででSPIやその他のWEBテストについて説明してきました。就活でよく耳にするSPIやWEBテストというものについて、少しでもイメージが掴めれば幸いです。 SPIの結果はあくまで参考であり、とくに性格適性検査については100%通る正解は存在しません。自分の個性を大切にして就活を成功させてくださいね。

末筆になりますがここまでお付き合いいただきありがとうございました。



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